2005年02月04日 | |撰| MUSIC
ひとりあそび『夜想曲2』ビル・エヴァンス『Love Theme from Spartacus』
from Album『Conversations With Myself』
めぐる季節は晩秋を迎えんとして、湖の景色はまさに錦繍の様相。
午睡の葉は南光を浴び、光を照りもどそうとするかのような黄金、
燃えさかる炎のように煌めく深紅、まばらだに透き色を灯す陽橙、
朽ち欠け葉脈にしがみつく艶紫、誇らしげな姿を魅せる一葉一様。
ふっと醒めたつや、我よ我よと紺碧にさざめく水面まではらゆら
と降り降りて、桃深い西陽が傾くまにまに無限の色彩を描きだす。
生死と、そのあいまを紡ぐ幾筋もの軌跡とが織りなす永遠の瞬き。
1963年ビル・エヴァンスによる『自己との対話』で実験的に行われた自分自身との対話的なピアノ連弾演奏。はじめはさすがジャズ界の非凡な才能だけに、千手観音のような演奏をやりよるわいと思いましたが、さすがに十本の指だけでは無理だったのかと安心しました。非凡による三十本指での演奏とのことです。
夜想曲というテーマからもう外れかかってしまっているかもしれませんが、仄かな温もりを恵む陽光が翳りをみせるころから星が瞬きはじめる宵口までの景色が、この曲を聴いているあいだ瞼に一気に去来するのです。ということで夜想曲ということにしておきましょう。そうですね。はい。