« 2009年09月 | メイン | 2013年01月 »

2009年10月23日

Converge『Axe To Fall』★★★★★

Axe%20To%20Fall.jpg

ボストン・ハードコアの雄、3年ぶり7th。
これまでもリリースごとに自身のキャリアを更新するような傑作を出してきたが、
今作はもう追随不能のレベルにまで自身のサウンドを昇華した、凄まじい作品となった。

M-1の野太いベースライン→変則リフ→Tragedyを彷彿させる、
激情哀愁ハードコアのコンボで初っ端から打ちのめされた。
今回はミックスのバランスのせいか、Benのドラムが大活躍。
変則的なスネア、バスがズンズンと腹に響いてくる。
続くM-2、M-3はいつものConvergeらしい激烈ナンバー。
仲良しCave Inのメンバー参加のM-4はプログレなリフが新鮮。
DisfearのUffe参加のM-6はDevoid Of Faithを思わせる、
2ビートで走るニヒリスティックな曲でかっこいい。
D-beatっぽいM-8もそうだが、今作は80s~90sハードコアを総括するような多様性を見せる。
おなじみドゥーミィな展開も盛り込み、緩急つけて予想不可能な展開で聴き手を翻弄。
M-10はスラッシーなリフから変則ハードコアに展開。
M-11は野太い変則ベース&ドラムがまるでNomeansnoだ。
NeurosisのSteve参加のM-12は80sUKの香り濃厚なメロウなナンバー。
Steveが歌うとNeurosisに聴こえる(笑)。
そして終末感のあるアンビエントな最終曲M-13をもって、40分強の濃厚な世界は終わる。

実に多彩な楽曲が印象的。
ちなみに「Axe To Fall」は意訳して最終決断の意味。

それにしてもプロダクションはKurt、アートワークはJacobとDYIなスタンスなのに、
そのどれもが1級品なのは本当に凄い。
もはや次元が違う。
こんな作品が生まれる時代に生きていて本当に良かったと切に想う。

投稿者 metalx : 12:36 | コメント (0) | トラックバック

2009年10月20日

映画『空気人形』

%E7%A9%BA%E6%B0%97%E4%BA%BA%E5%BD%A2_2.jpg

感想を書くのにずいぶん時間がかかりました。
映画を観て自分の中でふわっと舞い上がったものを、落ち着くのを待ってました。

切なくて哀しくて、そしてきれいなファンタジーでした。
空気人形は無垢でかわいらしくて、人間はおろかで空虚でした。

風景の切り取り方が美しくて、空や建物がまるで登場人物の
心象風景を表しているようでした。

音楽が映像とマッチしていて、まるで映画自体がPVのようにも見えました。

ペ・ドゥナが相変わらずの脱ぎっぷりのよさで、全編でかなりの裸身を披露していますが
無垢な人形なのでエロティックな感じはしませんでした。

むしろきれいな服を着て、街を歩いてるシーンが印象的だったので
DVD(できればブルーレイ)でぼーっとそんなシーンばかり観ていたいです。

ひとがたくさん出演していたのに、まるで誰も出てこない映画のようでした。
それが孤独、というものかもしれません。

投稿者 metalx : 10:41 | コメント (0) | トラックバック

2009年10月15日

Destruction = Reborn

atomic-bomb-explosion.jpg

全てを破壊して

ふりだしに戻してみようか

もう一度はじめから

何もないまっさらの状態から

丁寧に積み上げてきたものを

あとかたもなく蹴ちらして

全てを

完膚なきまでに叩きつぶして

一からもういちど

ああ

何もない世界

まっさらな世界

何と美しい光景だろうか

全てが

光かがやいて

希望など

何かを滅ぼしてはじめて

生まれるのではないのだろうか

投稿者 metalx : 10:59 | コメント (0) | トラックバック

2009年10月13日

映画『Precious: Based on the Novel Push by Sapphire』

precious_based_on_the_novel_push_by_sapphire.jpg

今年の賞レースで台風の目と言われているアメリカ映画。
既に、サンダンス、トロントで高い評価を受けている。

スラム育ち/16歳で読み書き不可/父親からは性的暴行を受け続け
2人目の子どもを妊娠/母親はそれもあり娘に虐待を続ける
/学校や近所でも迫害を受ける/過食症で極度の肥満・・・
文字にして列挙すると、なんとも凄まじい環境の黒人少女が
親身になって自分を支えてくれる先生と出会ったことで、人生を切り開く物語。

日本人では想像すら難しい、悲惨な境遇。
少なくともアメリカの低所得の黒人社会をはじめ、現実に存在するであろう世界。

骨太なドラマに今から期待大です。

投稿者 metalx : 11:35 | コメント (0) | トラックバック

2009年10月12日

映画『この自由な世界で』

itsafreeworld_m.jpg

ケン・ローチ監督による社会派ドラマ。
派遣業の会社で働いていた女性がセクハラに抵抗したため退社させられ、
一念発起ルームメイトの女性と派遣業の会社を起業する。
それまでの人脈をつたい奮闘するも、なかなか厳しい社会情勢の中
彼女は禁断の果実である、不法移民の雇用に手を付け始める。

経営が軌道に乗る中で、不当に利益をピンハネして労働者に還元しなくなったり
ビザを持たない不法移民を自分の都合で当局に密告するなど、
彼女はどんどん人としての大事な部分を失っていく。

女性の社会進出、非正規雇用問題など、まさに今の日本の情勢と
オーヴァーラップする部分が多く考えさせられた。
国は今後、雇用の安定化についてどういった対策をとるのだろうか。
安易な規制緩和が産んだ、貧富の偏りは国家レベルで是正しなければ
更なる深刻な状況を産むだろう。

監督の過剰さの無い演出が、さらに物語を骨太でリアルに見せている。

投稿者 metalx : 14:52 | コメント (0) | トラックバック

2009年10月02日

豊かに生きるということ。

ベジ・ヴィーガンやってて思うのですが、よく「健康のためですか?」とか
「アレルギーですか?」とか言われるんだけど、
不思議なのはみんな何故そんなに自分本位なの?ということ。
誰も「動物が可哀相だからですか?」って聞かない。

健康とかって、完全に自分のためじゃん。
単純におれはもう動物殺すのヤだからなんだけど、動物性のものを止める理由が
みんな自分本位のものしか出てこないのがすごいよね。
ほんとに自分だけよけりゃいいんだよなぁ、現代人。
日本人の心が寂しくなった、とか古きよき人情が忘れられたとか言うけど
本当だよなぁって思っちゃう。

電車通勤や飲食店などの公共の場所でのマナーや、友人・恋人などの人間関係なども
みんな自分のことばかりしか考えてない。
自分が大事、というよりは、ぼーっとしてると他人に奪われてしまうから
みんな必死に自分を守らざるを得ない。

なんか寂しい話ですよね。

貧困とか経済格差とか環境問題とか難しい問題がいろいろあって
全てがきれいに解決するとは思ってないけど、でも何かひとつでも
自分でもできること、あるんじゃないかな。
まわりのことを想うって、そんなに特別なことでも難しいことでも
ないと思うんだけど。

豊かに生きるってこと、やっぱり見つめなおすべきだと思います。

投稿者 metalx : 16:42 | コメント (0) | トラックバック