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2010年12月28日

落合尚之『罪と罰 A Falsified Romance』

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以前から気になっていたのですが、ようやく読み始めました。
ドストエフスキーの同作を現代版にリメイク。なかなかうまく料理しています。
読んでいて気付いたのですが、吉田修一の『悪人』も同じですね。よく似ている。

弥勒の行動に理解ができないとかで読み手の意見が分かれる作品ですが、
個人的にはいいと思います。
引きこもりのニートの哲学なんて、しょせん机上の理論。
現実世界と乖離していて当たり前です。愚地独歩じゃないんだから。

投稿者 metalx : 20:31 | コメント (0) | トラックバック

2010年12月23日

Eric Dolphy『Stockholm Sessions』

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Eric Dolphyといえば独創的なトーンのバスクラリネット、
という印象が強いかと思いますが、フルートの幽玄な調べも
また格別な味わいがあります。

61年にヨーロッパ滞在時にテレビ用に収録された1枚。
2回に渡って行われたセッションを一つにまとめています。
バックをつとめるのは現地のミュージシャンたち。

Dolphyおなじみのナンバーばかりでいい演奏が多いですが、
個人的にはバスクラによるソロが艶やかな「God Bless The Child」、
フルートによる叙情性が麗しい「Left Alone」「Don't Blame Me」
が印象に残りました。
特にMal Waldron作曲による「Left Alone」が美しい。
いろんなバージョンありますがどれもいいですね、この曲は。

Dolphyのフルートの叙情性を堪能するにはもってこいの盤では
ないでしょうか。

投稿者 metalx : 20:24 | コメント (0) | トラックバック

2010年12月19日

映画『復仇/Vengeance』

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すいません、邦題長過ぎて覚えられません。
ジョニー・トー公開作品では目下最新作。

『エグザイル/絆』とどこが違うねん(笑)、というぐらいキャストも役柄も
被りまくりだが、いやいやトーさんノッてるねー。おもろいわ、コレ。
一時の北野作品のように、破滅に向かって進んでゆく男達の生き様と友情を
描いた作品。

娘一家を惨殺されたフランス人の男が、ふとした事で出会った中国人の
3人の殺し屋たちに復讐を依頼する。
依頼人が古傷の後遺症で記憶が薄れてゆく中、遂に復讐を依頼した事すら
忘れてしまっても、命がけの復讐を止めようとしない男たち。

アンソニー・ウォン渋いよ。サイモン・ヤムいやらしいボス役ハマりすぎだよ。
相変わらず都合良く銃弾当たったり当たんなかったりします(笑)。

なんというか、男の美学というか、生き方だったり友情だったり男子なら
タマラナイものがあります。

終盤のプレスされたゴミのブロック使った銃撃戦も面白いですね。
最近のトーさんハズレなし!

投稿者 metalx : 22:51 | コメント (0) | トラックバック

2010年12月12日

ドラマ『坂の上の雲』

香川照之演じる正岡子規と、菅野美穂演じる妹律の演技が凄いです・・・
やはりこのふたりは尋常ではありません。

香川と正岡は決して顔は似ていません。
なのに劇中、香川が正岡に見えました・・・

投稿者 metalx : 22:06 | コメント (0) | トラックバック

Astor Piazzolla『La Camorra』

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最近ピアソラを愛聴しています。

ピアソラとの出会いは10数年前。
某監督作品でフィーチュアされていたのが印象的で聴き始めました。
哀愁漂うメロディーラインが心地よくすぐにお気に入りのアーティストに
なりました。
ただ当時はまだ若かったので、この音楽の妙味を味わうには早いと思い、
さほど掘り下げず大事に取っておきました。

あれから月日も経ち齢を重ね、また最近モダンジャズを聴き込んでいたところ
だったので、ふと思い立ち聴き直してみました。

いや、ほんとうに素晴らしい。
ため息が出ました。

ピアソラのタンゴにはクラシックやジャズの要素が入っているのが、
今だと良くわかります。

躍動的で、耽美で、退廃的で、それでいて生命力に溢れた音楽。

80年代中後半にアメリカン・クラーヴェに残した作品では、晩年ということもあり
より野心的な音楽的冒険よりも穏やかで叙情的な側面に比重が置かれた作風になっており、それがまた格別な味わい。

レコーディングの状況も素晴らしく、キップ・ハンラハンの手腕が冴え渡っています。
まさしく、芸術ですね。

投稿者 metalx : 14:53 | コメント (0) | トラックバック

2010年12月09日

Windows 7。

会社で使っているPCがXPから7に変わったのだが・・・

Microsoftに真剣に聞きたい。
なぜ、毎度の事ながらGUIのデザインがあんなに惨いのですか?
わざとやっているのですか?

コンペでデザインを募集していると思いますが、
担当者はなぜあのGUIを選んだのですか?
目はちゃんと開いていますか?

全く理解できません。
美的感覚が完全に死滅しています。

ウィンドウの端が半透明なのは何の意味があるのですか?

担当者と会う機会があれば、ぜひ尋ねてみたい。
こんなに吐気を催すデザインというのも、なかなかないと思う。

投稿者 metalx : 00:35 | コメント (0) | トラックバック

2010年12月06日

映画『クリーン』

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マギー・チャン主演、元旦那であるオリヴィエ・アサヤス監督による
ヒューマンドラマ。
夫とともにヤク漬けのミュージシャン崩れの主人公が、
ある事件を期に人生を振り返り再生してゆく物語。

マギー・チャンこんな演技下手でしたっけ?(笑)
なんとこの作品でカンヌ主演女優賞を穫っているが、
それが全く疑問な内容。英語ベースの脚本だからかなぁ。
残念ながら主人公に全然感情移入できなかった。

彼女の義父役のニック・ノルティやさすがの存在感の
ベアトリス・ダルなどが出てくると物語に厚みが出るのだが、
いかんせんそれ以外の演者の演技が薄っぺらい。
あくまで淡々と短いコマ数で編集していく手法と過剰な演出をしない
監督の手腕は悪くないが、脚本の薄さと演技のまずさがどうも物語への
感情移入を妨げる。

あのさぁ、ヤク漬けのジャンキーがあんなつやつやした化粧乗りの
いい肌してる訳ないだろ?
普段から高級化粧品で入念な手入れしてる人間の肌つやだよ(笑)
リアリティってもんがないんだよ。

マギー・チャン好きなのに残念な作品でした。

投稿者 metalx : 01:32 | コメント (0) | トラックバック