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2011年11月29日

速読と遅読、そのニ。

続いて遅読が紹介されてました。
こちらについてはおおいに共感を得ました。

まず、兵庫の灘高校で教鞭をとられていた国語教師の方のエピソードでした。
その先生は戦後当時公立校の滑り止め扱いだった灘高校の学力レベルを全国
髄一にまで押し上げた功労者だそうで、授業の取り組み方も一風変わった先生
だったようです。

まず、先生は高校3年間の国語の教材として薄めの文庫本一冊のみしか用いな
かったとのこと。3年間かけてこれを読み深めていく授業をしたそうです。
このあたりは「天才柳沢教授の生活」に出てくる、シェークスピア研究者の
話を思い出させますね。
そしてこの先生は、授業中、よく脱線したとのこと。
例えば文中に百人一首のくだりが出てくると、授業を中断しクラスで百人一首
大会を始める、また寿司という単語が出てくると魚偏の漢字(600数種)を全て
調べてみよう、といったふうに。
おそらくこういった授業が画一的なカリキュラムとは違う立体的思考力を養い、
ひいては他の科目にも影響していったのかもしれません。
私も大変面白い取り組みだなと思いました。

続いて別の方(確か慶応かどこかで講師をしている人だったような・・・)の遅読
実践方法として、場所ごとに違う本を別々に読み進める、というのがありました。

例えばトイレに一冊、リビングに一冊、お風呂場に一冊、寝室に一冊、通勤かばん
に一冊というぐあいに、生活場面によって違う本を並行して読んでいくわけです。
これ、おもしろい。あえて違う本を読むところが面白い。すごく立体的。
さらにこの人がユニークなのは、しおりを使わないところ。
なので、再開するときにどこまで読んだかな・・・ともう一度読み直す必要が
あるのです。
これは素晴らしいと思いました。
人間、しおりを挟んでいるとすぐに続きの場所がわかってしまい、それ以前に
読んだことは忘れてしまいがちです。
いえ、正確に言うと頭の中で整理して引き出しに収めてしまう。
そうすることで記憶するのですが、逆に言うと確定事項として収まってしまう。
この人のように読み直すことによって、また新たな解釈や違う視点を見出すこと
ができるのです。
この人はほんとうに読書を愛する、真の読書達人だなぁと思いました。
前述の速読の達人とやらとは雲泥の差ですね。「本を読む」という行為本来の
意義をとても理解されてると感じました。
私も影響されて通勤用、トイレ用、寝室用と3冊読むことにしました。

投稿者 metalx : 16:05 | コメント (0) | トラックバック

速読と遅読、そのイチ。

今日のあさイチで速読と遅読について特集していました。

まず速読ですが、実は私は速読に関してはあまりいい印象を抱いておりません。
番組では速読の達人なる女性が出てきて、
「出勤前に2冊読みます」とドヤ顔で言っていましたが、もっと落ち着いて
じっくり読みなさいよ、って感じでした。
じっくり読むというのは熟読して内容をよく理解する、ということだけでなく
適切な時間をかけてゆっくり反芻し、身に染み込ませるということを指します。
速読をされる方は別にナナメ読みをして概容だけ読んでるわけではなく本の詳細
までちゃんと理解しておられます。
実際、番組内で読後に本の内容について質問したところ、見事に全問正解されて
ました。
しかし実用書や専門書の類はそれでいいかもしれませんが、文学や作家の言葉・
文章をじっくりと味わうような書物では、私は向いていないと思います。
そういった書物には空気感やリズム感、本を読むのにかけるべき時間があると
思うからです。

私は書物の種類によっては、自分の気持ちを何日かかけてしっかり整えて、邪魔
されることなくゆっくり時間が取れたときになって初めて読んだりします。
最初に読もうと思ってから数日~数週間、ひどいときには1年とか経ってたりし
ます。
そういう風にして自分の準備を整えた方が、書物の浸透具合がいいからです。
読み始めてからのスピードも決して速くないと思います。
ところどころで思案に耽ったり、ちょっと読み返したりして登場人物の心情を
想像したりするためです。
おそらく速読とは正反対の読み方だと思います。

ただ速読トレーニングを行った格闘家が試合中相手の動きが良く見えるように
なったエピソードなどは面白かったです。
これは単純に速読トレーニングが動体視力や物を捉えて視る力を養う効果が
あるためのようですね。

続いて遅読についても触れたいと思います。

投稿者 metalx : 16:04 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月26日

結婚したくても出会いが…交際相手なし過去最高

>18~34歳の未婚者のうち、「異性の交際相手がいない」とする
>男性が61・4%、女性が49・5%と、いずれも過去最高となった
>ことが25日、国立社会保障・人口問題研究所の調査で分かった。
>一方、結婚願望を持つ未婚者は男女とも8割以上に上り、「結婚した
>くても、出会いが」という独身者の実態が浮き彫りになった。

独身ですし、交際相手いませんし、出会いもありませんが、何より
一番悲しかったのが、もはや調査対象年齢にすら入っていないという
事でした・・・

投稿者 metalx : 01:20 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月17日

『冷たい熱帯魚』がいかに駄作かということを分析。

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何をもって駄作なのか、理論的に分析・解説してみましょう。
わざわざこうまでするのは、近年稀にみる評価に値しない駄作だから。

それは冒頭から既に顕著で、神楽坂恵扮する若い後妻がスーパーで
冷凍食品を買い込み、家に帰ってチンして食卓に並べるシーン。
すさんだ家庭の食事を表現したいのだろうが、何故?わざわざ冷凍食品?
手抜きしたいなら、惣菜や弁当を買った方が早くねえか?そのほうが安いし。
しかもチンしてわざわざ食器に移し替えてる。余計手間かかってるよ(笑)
また、娘もおかしい。父親いないところで継母に蹴り入れたりしてるのに
おとなしく家で晩御飯食べてる。とっとと家出ろよ(笑)
実際、家出て村田のところで働き出すといきいきしてる。
なんでわざわざ家に留まるの?そんな嫌なら家出ればいいじゃん。意味不明。
一番不可解なのは主人公の社本。
前の奥さん亡くなってから年頃の娘いるのに、エロエロの若い後妻もらって
家庭環境悪くなってるのに、気付かないふりをしている。
何故?アホなの?意味不明。どうしてそういうことになるの?
常識的に考えて、年頃の娘いたら再婚は気遣うでしょ?なんで速攻エロ女なの?
そもそもエロ後妻はなぜ風采の上がらない社本とわざわざ結婚したの?
もう冒頭ものの5分くらいで完全に置き去りにされてしまった。

喜劇化しようとしてるが、何の根拠もセンスもなく理解不能な設定。
登場人物たちの行動原理が全く見えてこないので、何故?そうなるの?どうして
そういう行動とるの?と常に思ってしまい物語にスッと入れない。
登場人物たちの背景が薄っぺらを通り越して虚無のため、そのあと人が理不尽に
殺されようが何しようが全く感情移入できない。どうでもいい。
わざとデフォルメしてコメディにしようとしているとしても、それすら
失敗している。
これが全編渡ってこういう感じだから、見どころも何もあったもんじゃない。

いい例を挙げると、「鮫肌男と桃尻女」で石井克人はコメディタッチで非現実的な
世界観ながら、強烈なキャラ設定で魅了した。
また「トウキョウソナタ」で黒沢清は現実的な設定の中で非現実的かつコミカルな
部分を入れて、逆に物語にリアリティとペーソスを与えていた。
しかし「冷たい熱帯魚」ではそういったふうに全く機能しておらず、狙った部分が
的外れも甚だしい。

どこかのレビューでも書かれていましたが、バイオレンスやエロをまぶすと
問題作、話題作、みたいな安易な風潮は勘弁していただきたい。
こんなもの、話題にも問題にもなりません。
好きとか嫌いとかではなく評価に値しない駄作、ただそれだけです。

投稿者 metalx : 12:32 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月16日

『リアル』11巻

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野宮のトライアウトが主軸。
また野宮の意外な少年時代のエピソードも入ります。

野宮にはいつも力をもらいます。
井上雄彦作品って他は全然読もうと思わないけど、これだけは大好き。

投稿者 metalx : 13:00 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月15日

eastern youth『ばかやろう節』

闘う相手はいつだって
心の底から湧いて来て
崖っぷちに俺を追い詰める
「生きてる価値など何も無い
存在自体がクダラナイ
死ネ!死ネ!」
と俺を追い詰める

投稿者 metalx : 23:53 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月14日

なんのために生きてんだろうな。
何の意味があるんだろうな。
生きてる意味なんてそもそもあんのかな。
楽しくもなく、幸せでもなく、人に必要とされるでなく、
社会の役に立つわけでなく、そんな人生がなんで存在するんだろう。

今の社会は無駄な人間が多すぎる。
テレビで学者が言っていたが、優れた遺伝子を持つ人間は全体の
2、3割だと。
じゃあ残りはとっとと淘汰されればいい。
弱肉強食の自然界では当然のようにそうなっている。
今の人間社会は不自然だ。自然の摂理に反している。
弱者が無意味に延命して狭い地球にひしめき合って奪い合ってる。
弱者を淘汰すべきだ。
身体的弱者、経済的弱者、社会的弱者、皆淘汰すべきだ。
そして、強者のみがすべてを享受すべきだ。
それが自然の摂理。

そうなればこんな無駄で無意味な人生も存在しなくなる。

投稿者 metalx : 13:04 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月11日

ウォン・カーウァイ新作映画『一代宗師』予告

知りませんでした。
これは・・・

非常に香ばしい香りがしていますね(笑)
トニー・レオンに武術家やらせるとか、「東西邪毒」の教訓が
全く活かされていない(笑)

しかも、ウィルソン・イップ×・ドニー・イェンによる名作
「葉問」があるにもかかわらず、葉問ネタで来るとはおそれを
知らないな。

監督は詠春拳ちゃんと調べたのか?
予告篇みるとぐだぐだの蹴りしか出してないぞ。
詠春拳は近接の手技に特化した技術体系だぞ?

はっきり申し上げておきましょう。
駄作確定です。
この監督・キャスト・武術指導で名作武侠映画になることは
絶対にありえない。
「東西邪毒」は武侠映画じゃなかったから、映画として成立していたのに。

「マイ・ブルーベリー・ナイツ」はいい映画だったのにな。
誰だよカーウァイにこの企画持ち込んだの。

投稿者 metalx : 17:42 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月09日

映画『ウィンターズ・ボーン』

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「X-Men: First Class」に出ていたときからちょっと気になっていた、
ジェニファー・ローレンス主演によるアメリカ映画。

ジェニファー演じる主人公のリーはアメリカ・ミズーリ州の山間に住む
ヒルビリーと呼ばれる貧しいスコットランド系移民の17歳の女の子。
病に伏した母の代わりに、幼い兄弟の面倒を見て家事をこなす日々。
そんな折父親が麻薬製造罪で捕らわれた後保釈され逃亡、一家の住居が
保釈金の担保に充てられていたため、リーたち一家は住む家を追われる
ことになってしまう。
家族の生活を守るため、リーは行方をくらました父親を捜すことに。

まず背景として、この地域の住民は代々、土地の痩せた山岳部で主だった
作物も作れず貧困に窮しているということ、昔は貧しさ故とうもろこしから
密造酒を作り、現在では麻薬を製造して糊口をしのいでいること、がある。
リーの父も貧困故に麻薬製造を生業にしており、そして地域の闇の部分に
否応なく巻き込まれていったのだろう。
閉塞的でどうにもならない現状がこの地域に根差している。

かなりキツい現実で登場人物に朗らかに笑う人など一人もいない。
皆、鬱蒼とした表情で一日一日をなんとか生き延びているのだろう。
そんな中でリーは逞しく健気に生き抜こうとする。
リーの姿に何か力をもらった気がしました。

「プレシャス」といい、アメリカの貧困社会のお話は身につまされるもの
がありますね。
しかし「プレシャス」もそうですが主人公が現実に負けず強く生きようと
するところに心を打たれます。

なお、劇中のリーの家は、妹役の女の子が実際に住んでいる家とのこと。
前歯が見事に味噌っ歯だった可愛らしい妹ちゃんは、劇中唯一の和み
どころでした。

投稿者 metalx : 11:31 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月07日

映画『悪人』

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劇場公開時に見逃していて、原作の記憶も薄れかけていたおりに
地上波で放映されていたので観ました。

重くやるせない話ですね。
原作では被害者の女の子の心情がどうしても想像できなかったの
ですが、映画版では満島ひかりが演じていたこともあり、
リアルに感じ取ることができました。

この映画は脇役のキャスティングがはまっていましたね。
柄本明、樹木希林などのベテラン俳優はもとより、前述の
満島ひかりや岡田将生、永山絢斗あたりの若手俳優陣も良かった。

やはり被害者遺族の心情を思うと胸が痛みます。
しかし、不器用ゆえ道を踏み外してしまった2人の愛情にも
心が揺さぶられ、やるせない気持ちになりました。

投稿者 metalx : 18:01 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月02日

映画『先生を流産させる会』

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観たいですね。商業展開にならないかしら。
2009年に実際にあった事件を基に製作された自主映画。
実際の事件は気に入らない妊娠中の担任教師に、生徒16人が
「先生を流産させる会」を結成し、悪質な嫌がらせを展開、
中には理科の実験で使ったミョウバンと食塩を用い、
気付かれないようにして教諭の給食の中に混ぜたという。
ちなみにミョウバン自体は毒性はなく、食品添加物としても
使用されている害のない物である。
当の本人たちはゲーム感覚でやっていたらしいが、実際に
刑事罰当などは与えられていない。
少年事件ということで、実名報道もなし。
なんの社会的制裁もなく、今ものうのうと生活しているだろう。

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