2012年09月22日

映画『Wrong Turn (邦題:クライモリ)』

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2003年のアメリカ映画。
人里離れた鬱蒼とした森に迷い込んだ主人公たちが、異形の
殺人者に追いかけ回されて殺されていくという、スラッシャー
映画の王道の設定の古典的作風。

映画自体は古き良きスラッシャーで、正直ヒネリも目新しさも
全くなく予想通りのお約束展開。
ゴア度もこのご時世では緩い感じ。
作り自体は丁寧で悪くもないものの、やはり観ていて途中で
飽きてしまった。

点数つけるなら5点満点で3点でしょうか。
なぜこれがヒットして続編何本も作られたのだろうか・・・
そして邦題のクソさ加減は、もはやお約束。
しょうもないタイトル付けるぐらいなら直訳でいいよ。

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2012年09月16日

映画『マーターズ』

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何年か前に公開されてたフランスの拷問系映画。
この手の映画だと大ヒットした『ホステル』がまず頭に浮かぶが
昨今勢いを見せるフレンチスリラーはどう見せてくるか、期待に
胸膨らませて観てみた。

結論から言うと、しょーもない映画である。
5点満点中、2点が関の山。
ちなみに2点は前半部分のみの点数。後半は0点。
誰が喜ぶの?これ。

俳優の演技はなかなか真に迫ってるし、人体欠損系の美術も
悪くないし、カメラ割りや演出も手堅い。
キャラクター造形が似たような人ばっかりなのでしょっちゅう
誰が誰かわからなくなるのはアレだが、要素の一つ一つは概して
悪くない。

しかし決定的にダメなのが脚本。
二番煎じながら個性を出したかったのか、意外性を狙ったのか
よくわからないが、いろんなアイデアを無理矢理詰め込んだために
完全にストーリーが破綻しており意味不明。
何が言いたいの?はぁ?と終始?マークが頭に浮かび続けた。

前半部分と後半部分でストーリーがまっぷたつに分かれるが、
どっちも入れる必要あったの?完全に別の映画じゃん。
特に後半の意味不明さは全く必要ない。

そしてこちら系の変態にサービスショットになる拷問シーンが
全然ダメ。
ちょっとハードめのSMクラブのご褒美にすらならん。
医学的に突っ込みどころ満載なのも白ける。

フレンチスリラーもハズレがありますという好見本。
熱帯魚のアレよりはましか。まぁ駄作には変わりありませんが。

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2012年06月03日

映画『レイン・オブ・アサシン』

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ミッシェル・ヨー、チョン・ウソン主演による武侠アクション映画。

手にした者は武術界を支配すると言われる伝説の達磨大師の遺体。
その秘宝を我が物とせんとす暗殺集団黒石と、黒石から離反し
身を隠した女剣士細雨。
別人となり慎ましやかな生活を送る彼女の身に黒石の魔の手が迫る・・・。

いやー、素直に面白かった。

ストーリーは王道中の王道。
ミッシェル・ヨーのお相手がチョン・ウソンだとずいぶん姐さん女房だな、とか
色々突っ込みどころ満載の設定だな、などと疑問を持ったら負け。
そんなことおかまいなしに怒濤のごとく突き進む。
主演ふたりもさることながら、黒石の刺客たちもいいキャラクター設定で
味わい深いです。
そしてミッシェル姐さんのアクションも変わらずキレがありお見事。
美貌含め年齢を感じさせません。
本作はワイヤー多用の漫画のような超人的な殺陣がメインですが、
絶対にありえない動きなのにキレが良く勢いがあって大変見応えあります。

序盤からアクション満載、そして途中コミカルなパートの後に緩急付けて
怒濤のアクション、中盤以降は予想を裏切る展開(私は最初から疑ってました)で
終幕まで一気に魅せきってしまう。

このジャンル好きな人にはお腹いっぱいの傑作。
このジャンルに抵抗ある人には突っ込みどころ満載のB級作 笑。

なお、ブルーレイ版は非常に美しい映像でしたのでブルーレイ環境のある方は
ぜひブルーレイ版での鑑賞をおススメします!

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2012年05月26日

映画『デュエリスト』

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私が好きな映画というのはなぜか一般受けが悪かったり
酷評されてたりする物が多いので、本当に好きな映画は
あえて人におすすめしません。
どうやら他の人とは違う目線で映画を観ているようなので。

まぁ映画に限らずですが、私は昔から右脳人間で
理論的な西洋的価値基準の考え方にはどうも相性が悪く、
とりわけ美術的な物は意味が分からないとか
所謂エンターテイメントではないといった理由で
避けられているものの方が相性が良かったりします。
感性で捉えてますので。

さて、2005年の韓国映画『デュエリスト』。

超好きです。10本に選ぶくらい好き。
主演カン・ドンウォン、ハ・ジウォンによる時代劇。
一見、武侠映画に見せかけて実は少女漫画みたいな
ラブストーリーだったりします。

監督のイ・ミョンセはかなりの芸術家肌の監督で、
カメラワーク、美術、色彩、演出などはどちらかというと
舞台演劇のようなデフォルメされた現実感の無い物が多いです。
ですのでリアリティーがない、といった理由でネットで
酷評されてる事が多い。
またストーリーも説明が少ないところが多く、脳内補完
して楽しむ部分も結構あります。

カン・ドンウォンが美しい。またハ・ジウォン演じる男勝りな
女刑事が、女の子らしい表情を見せるところが愛らしい。
ストーリーもすごく好きでいつも見終わるとうるっと
来てしまいます。

武術シーンは武術というより舞踏。
BGMがそれを顕著に表しています。
中盤での“悲しい目”による酒宴での演舞シーンが素晴らしい。
またラストのふたりによる対決シーンも胸にせまるものが
あります。

個人的には芸術点が高く完成度の高い素晴らしい作品だと
思います。
まぁ、エンターテイメント好きな人には全く理解できない
世界観だとは思いますが。
そういう人はほんと観なくて良いです。こういう映画観る
能力欠落してるでしょうから。

投稿者 metalx : 23:34 | コメント (0) | トラックバック

2012年04月16日

映画『SHAME -シェイム-』

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感想を言わせていただきますと・・・

「で?」

で終わる映画でした(笑)
以下ネタバレ含みますのでご了承を。

主人公は社会的にも成功し優雅なシングルライフを過ごす男性。
一人暮らしの高級マンションは、誰も片付けていないのにいつも
綺麗でお洒落です。
そんな彼はポルノ動画にポルノチャット、デリヘルに飲み会で
意気投合した女性といろんな形で性に勤しみます。

彼には妹がいます。
他人(恋愛)依存症でリストカッターのメンヘラちゃん。
自分ペースの彼女が居候を始めてから彼の生活は乱されていきます。
兄の会社の上司(妻子持ち)とあったその日にやっちゃう妹。
その後のその男に依存して電話しまくる妹。
ブチぎれて妹に説教しても悪びれない妹。
二人の会話から家庭環境に問題があったことを臭わせる台詞が出てきます。

主人公は会社の女性といい感じになるも、その人に恋愛感情が
芽生えるとチンコ立たないダメ男。
遊びならヤリまくってるのに。

結局、兄妹の家庭環境は明かされず、二人は仲違いしながらも
お互い離れられずになんとなく収まる。

で?だから?
二人ともそんな病気でもなんでもなくない?
特に兄は成功してるただのリア充でしょ。彼女いないだけの。
それも作ろうと思えば作れんじゃん。実際会社の娘といい感じになったじゃん。
なんだかずいぶん贅沢な悩みだなぁ。
ていうか別にセックス依存でもなんでもないよね?
一般的な健康な男性じゃない?

結局最後まで登場人物に感情移入できず、置き去りにされたままの
映画でした。
マイケル・ファスベンダーとキャリー・マリガンが体張った演技してたのに
なんかもったいない気がしましたね。

投稿者 metalx : 01:44 | コメント (0) | トラックバック

2012年04月07日

映画『ラスト・プレゼント』

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大好きな韓国映画。ふと思い出して、久しぶりにレンタルして観ました。
日本でも堂本剛/菅野美穂主演でドラマ化されていましたね。

売れないお笑い芸人と、彼を支える気丈な妻。
お互いの気持ちはすれ違いケンカの絶えない日々。
そんな折り、ふとした出来事で妻が不治の病で余命幾ばくもないことを
知ってしまう夫。
妻は夫に病気のことは一切隠していた。
妻の気持ちを想い病気には気付かない振りをして、一念発起して
芸人の登竜門の番組に挑戦する。
なぜなら、妻が一番好きだったのは、夫が人を笑わせる事だったから。

妻の病気を知り夫が妻のためにしようとした事が、
思いがけず意外な事を明らかにします。
このあたりの伏線の張り方も上手い。
脚本が良くて演出も素晴らしい。
なんか、モデルとなった実話がありそうな話。
本当に感動的なストーリーで、終盤は涙なくして観れません。

話の核とちょっと逸れたところのエピソードが印象的で、
物語に深みを与えている。
作家さんの人生経験に基づいているのかもしれません。
終始シリアスな展開になりそうなところをふっと和ませてくれるのが、
いいキャラクターの詐欺師コンビ。
物語の重要な進行役にもなっています。

主演は韓国の俳優さんで一番好きなイ・ジョンジェと、チャングムで
ブレイク前するのイ・ヨンエ。
特にイ・ヨンエがとてもキュートで魅力的です。

投稿者 metalx : 23:26 | コメント (0) | トラックバック

2012年04月03日

『ブエノスアイレス』Blu-ray

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ウォン・カーウァイ監督、レスリー・チャン、トニー・レオン主演の
97年の映画。
個人的に思い入れの強い作品、あきらめていた中でまさかのBlu-ray化。
版権が切れるのでこの機にBlu-ray化されたようです。

作品の概要は省略します。
30代半ばの一番セクシーだったころのレスリーが、見事なはまり役で
伸び伸びと自分自身を演じているかのような本作。
C・ドイルのざらついた質感のフィルムが独特の雰囲気を醸し出します。
トニーはアルゼンチンに着くまで役柄について知らなかったそうですが、
そうとは思えないほどのリアルな役作り。
W・カーウァイはとにかくフィルムを回して役者にほとんど演出もつけず、
簡単にセリフだけ伝えて(時にはなんかしゃべってと)役者の地力を
試すかのような撮影方法だったそうです。
だからかもしれませんが、ウィンもファイも実在の人物のような
リアルで愚かな人間臭いキャラクターになっています。
アストル・ピアソラ、カエターノ・ヴェローゾなど、音楽のチョイスの
センスの良さもカーウァイならでは。

映像については、劇場公開版はもともと鮮明な映像が売りの映画では
ないので、HD化され画質は綺麗にはなっていますが
劇的に変化はしていません。
一方、デジタル復元版は色味も調整され鮮やかではっきりした
映像になっています。
オリジナルのフィルムにはこれだけ情報量があったのか、と
正直驚きました。
劇場公開版では気付かなかった物が多数あって新鮮でした。
トニーが投げた卵の殻、ゴミ箱に入っていなかったんですね(笑)
15年経って初めて気付きました。
劇場公開版は露出を上げてコントラストを強調した、意図的に
粗く作られた映像だったようです。
ただ、どちらが良いかと言われると、好みの分かれるところですね。
劇場公開版の褪せた色味の方が、個人的にはこの映画に
合っている様な気がします。
料理は圧倒的にデジタル復元版の方がおいしそうですが。

また、特典としておそらく宣材用にあったスチール写真を
HD画像にて多数収録。
スライドショーで観ると映画を追想できます。

映画としては何も言うことはありません。
愛蔵版としては、もう少しプラス何か収録して欲しかったというのは
贅沢な望みでしょうか。
あとジャケットはUSブルーレイ版の二人がタンゴを踊っている
バージョンの方が良かった。

投稿者 metalx : 20:23 | コメント (0) | トラックバック

2012年03月26日

映画『ポエトリー アグネスの詩』

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「オアシス」「シークレット・サンシャイン」のイ・チャンドン監督による
新作映画。
毎度毎度タブーに挑み続ける社会派の監督ですが、本作は少年犯罪と
その加害者家族をテーマに扱っています。
以下、ネタバレを多く含みますので、これから観ようと思っている人は
閲覧ご注意ください。

主人公は都心に出稼ぎに出ている娘の代わりに孫を育てている、初老の女性。
夫に先立たれ、孫と二人暮らし。
孫は中学生で思春期・反抗期真っ盛り。
祖母の言うことも聞かず、男友達と夜遅くまで遊びまわっている毎日。
そんな折、病院帰りの主人公は近所の女子中学生が飛び降り自殺した
ことを耳にします。
孫と同じ中学ということで孫に聞いてみても、知らない子だと素知らぬ顔。
同じ中学でもそんなもんかと思った矢先、孫の男友達の父親からの知らせで
自殺した少女は孫を含めた男友達6人から性的暴行を受けていたことを
知ってしまいます。
子供の親たちは一様に事件が表沙汰にならないよう、被害者家族に示談を
納得させるよう画策します。
主人公はそんな親たちに巻き込まれながらも、被害者少女や被害者の母親の
心情を思って心を痛めます。

時同じくして、主人公は詩の講座に通い始めます。
少女の頃に志すも、長い間忘れていた詩への思い。
うまく言葉が浮かばず、詩作に苦しむ彼女は、あるテーマを詩にしようと
模索していきます・・・

劇中では事件の経緯や被害者・加害者の心情などは描かれておらず、それを
想起させる物すら登場しません。
事件後の流れを主人公の老女の日常を通して淡々と描いているだけです。
また、主人公の内情をセリフ等で表すことも特にないので、観ている側は
彼女の行動から内面を推測していくことになります。
よって、観る側の人生経験が如実に返ってくる作品と言えるでしょう。
私は親ではありませんが、自分ではなく自分の血を分けた身内、可愛がっていた
孫が犯した凶悪な犯罪に対する内面の葛藤は、言葉にし難い物があると思います。

タイトルにあるアグネス、とは自殺した少女の洗礼名。
そして聖アグネスも若くして殉教した聖人のひとり。
「シークレット・サンシャイン」で宗教に対する矛盾を描いた監督が、今回は
洗礼を受け聖人の名を冠する少女に過酷な運命を与え、そして加害者家族が
抱える心の葛藤を描いています。

投稿者 metalx : 21:34 | コメント (0) | トラックバック

2012年02月02日

映画『God Bless America』

ヤベぇ。観たいねぇ。
日本公開ないんだろうな(笑)
女の子のルックスがはまっていていい感じ。

「ナチュラル・ボーン・キラーズ」といい、ボニクラ系映画好きだな、オレ。

投稿者 metalx : 18:07 | コメント (0) | トラックバック

2012年01月22日

映画『川の底からこんにちは』

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何気に観ていなかったので、会社の同僚にDVD借りて観ました。
前半部分、変にデフォルメしてコメディタッチにしているのが
取っ付き難く、退屈で1回止めてしまいました。
しばらくして気を取り直して続きを観ました。

中盤の佐和子が吹っ切れるところがいいですよね。
全然理屈通ってねぇ。
ここがこの映画の良いところだと思います。

たとえば「キンキー・ブーツ」だの「天使にラブ・ソングを…」だの
日本だと「フラガール」だの、いわゆる成功してゆく映画には
立ち直りの理由があります。
ところが佐和子には一切ない。
追い込まれて吹っ切れるけど、論理的に説明できる理由なし。
加えてその後に佐和子や工場のおばちゃん達が言う、大丈夫や
がんばるしかない、といった台詞にも根拠がない。

しかし、迫力がある。

まるで今のバキ世界と同じ 笑
理屈が通っているものではなく、迫力を持っているものが正論。

この筋が通ってないところがこの映画の最大の魅力。
論理なんか捨てちまえ。希望的観測がないからどうした。
完ぺきな開き直りが美しい。
満島ひかりがもつ迫力が充分に発揮されていた映画だと思う。

確かに、今の現代人に必要なのは、この根拠のないエネルギーかも
しれない。

p.s.
ネットで見てたら、やたらこの映画絶賛してる人がいる。
気持ち悪いなぁ。
いい映画だけど、そんな絶賛するほどじゃないよ。
少なくとも映画としてのつくりは粗い。

投稿者 metalx : 19:35 | コメント (0) | トラックバック

2011年12月12日

映画『ラビット・ホール』

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大好きなジョン・キャメロン・ミッチェルの最新作です。
会社の先輩に「いい映画だけどあんまり期待しないで観てきて」と言われ
観に行ってきました 笑
全編に渡って、監督の人柄の出た優しい雰囲気の映画でした。

ニコール・キッドマン演じるベッカとアーロン・エッカート演じるハウィーは
幼いわが子を眼前で交通事故で失ってしまった夫婦。
事故から8ヵ月経って見た目には落ち着いているが、お互いに心に大きな影を
残して生活しているためにケアサークルに参加したり家族と過ごしていても、
ささいなことで気持ちを害してしまう。
そんなある日ベッカは偶然、事故の加害者の高校生とばったり出会い、以来少し
ずつ交流をしていくことになる。
彼が話す「パラレル・ユニバース」(あえて英語表現で書きます)の話を聞いて、
ベッカの気持ちにも変化が表れ始める。

難しい題材だと思います。幼い子を失うというのは誰しもが経験することでは
ありませんし、当事者の気持ちはなかなか推し量れない。
気遣いはするのだけれど、どう接していいかわからない周りの気持ちはよく
わかりました。
監督は映画全体の雰囲気で喪失を抱えて時間が止まってしまった2人の哀しみと、
彼らを取り巻く家族や友人たちの思いやり、そして2人の心の変化をうまく表現
していたと思います。
登場人物たちの気遣いや思いやりが優しかった。

ニコール・キッドマンの綺麗なんだけどツンとしたきつい顔立ちが、心の傷の
ためにゆとりを失ってしまった女性の役にうまく合っていました。
そう言えばニコール・キッドマン、会ったことあるんですよね。
といっても仕事でイチスタッフだったので、もちろん会話したことはありませ
んが 笑
スクリーンの印象そのままのお人形さんみたいな美しさでした。
しわくちゃで垂れ乳のババアのキャメロン・ディアスとは大違いでした。
脇役では母親役のダイアン・ウィーストと加害者の高校生役のマイルズ・テラー
(出演当時23歳だそうです)が雰囲気が出ていてよかったです。

投稿者 metalx : 18:29 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月17日

『冷たい熱帯魚』がいかに駄作かということを分析。

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何をもって駄作なのか、理論的に分析・解説してみましょう。
わざわざこうまでするのは、近年稀にみる評価に値しない駄作だから。

それは冒頭から既に顕著で、神楽坂恵扮する若い後妻がスーパーで
冷凍食品を買い込み、家に帰ってチンして食卓に並べるシーン。
すさんだ家庭の食事を表現したいのだろうが、何故?わざわざ冷凍食品?
手抜きしたいなら、惣菜や弁当を買った方が早くねえか?そのほうが安いし。
しかもチンしてわざわざ食器に移し替えてる。余計手間かかってるよ(笑)
また、娘もおかしい。父親いないところで継母に蹴り入れたりしてるのに
おとなしく家で晩御飯食べてる。とっとと家出ろよ(笑)
実際、家出て村田のところで働き出すといきいきしてる。
なんでわざわざ家に留まるの?そんな嫌なら家出ればいいじゃん。意味不明。
一番不可解なのは主人公の社本。
前の奥さん亡くなってから年頃の娘いるのに、エロエロの若い後妻もらって
家庭環境悪くなってるのに、気付かないふりをしている。
何故?アホなの?意味不明。どうしてそういうことになるの?
常識的に考えて、年頃の娘いたら再婚は気遣うでしょ?なんで速攻エロ女なの?
そもそもエロ後妻はなぜ風采の上がらない社本とわざわざ結婚したの?
もう冒頭ものの5分くらいで完全に置き去りにされてしまった。

喜劇化しようとしてるが、何の根拠もセンスもなく理解不能な設定。
登場人物たちの行動原理が全く見えてこないので、何故?そうなるの?どうして
そういう行動とるの?と常に思ってしまい物語にスッと入れない。
登場人物たちの背景が薄っぺらを通り越して虚無のため、そのあと人が理不尽に
殺されようが何しようが全く感情移入できない。どうでもいい。
わざとデフォルメしてコメディにしようとしているとしても、それすら
失敗している。
これが全編渡ってこういう感じだから、見どころも何もあったもんじゃない。

いい例を挙げると、「鮫肌男と桃尻女」で石井克人はコメディタッチで非現実的な
世界観ながら、強烈なキャラ設定で魅了した。
また「トウキョウソナタ」で黒沢清は現実的な設定の中で非現実的かつコミカルな
部分を入れて、逆に物語にリアリティとペーソスを与えていた。
しかし「冷たい熱帯魚」ではそういったふうに全く機能しておらず、狙った部分が
的外れも甚だしい。

どこかのレビューでも書かれていましたが、バイオレンスやエロをまぶすと
問題作、話題作、みたいな安易な風潮は勘弁していただきたい。
こんなもの、話題にも問題にもなりません。
好きとか嫌いとかではなく評価に値しない駄作、ただそれだけです。

投稿者 metalx : 12:32 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月11日

ウォン・カーウァイ新作映画『一代宗師』予告

知りませんでした。
これは・・・

非常に香ばしい香りがしていますね(笑)
トニー・レオンに武術家やらせるとか、「東西邪毒」の教訓が
全く活かされていない(笑)

しかも、ウィルソン・イップ×・ドニー・イェンによる名作
「葉問」があるにもかかわらず、葉問ネタで来るとはおそれを
知らないな。

監督は詠春拳ちゃんと調べたのか?
予告篇みるとぐだぐだの蹴りしか出してないぞ。
詠春拳は近接の手技に特化した技術体系だぞ?

はっきり申し上げておきましょう。
駄作確定です。
この監督・キャスト・武術指導で名作武侠映画になることは
絶対にありえない。
「東西邪毒」は武侠映画じゃなかったから、映画として成立していたのに。

「マイ・ブルーベリー・ナイツ」はいい映画だったのにな。
誰だよカーウァイにこの企画持ち込んだの。

投稿者 metalx : 17:42 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月09日

映画『ウィンターズ・ボーン』

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「X-Men: First Class」に出ていたときからちょっと気になっていた、
ジェニファー・ローレンス主演によるアメリカ映画。

ジェニファー演じる主人公のリーはアメリカ・ミズーリ州の山間に住む
ヒルビリーと呼ばれる貧しいスコットランド系移民の17歳の女の子。
病に伏した母の代わりに、幼い兄弟の面倒を見て家事をこなす日々。
そんな折父親が麻薬製造罪で捕らわれた後保釈され逃亡、一家の住居が
保釈金の担保に充てられていたため、リーたち一家は住む家を追われる
ことになってしまう。
家族の生活を守るため、リーは行方をくらました父親を捜すことに。

まず背景として、この地域の住民は代々、土地の痩せた山岳部で主だった
作物も作れず貧困に窮しているということ、昔は貧しさ故とうもろこしから
密造酒を作り、現在では麻薬を製造して糊口をしのいでいること、がある。
リーの父も貧困故に麻薬製造を生業にしており、そして地域の闇の部分に
否応なく巻き込まれていったのだろう。
閉塞的でどうにもならない現状がこの地域に根差している。

かなりキツい現実で登場人物に朗らかに笑う人など一人もいない。
皆、鬱蒼とした表情で一日一日をなんとか生き延びているのだろう。
そんな中でリーは逞しく健気に生き抜こうとする。
リーの姿に何か力をもらった気がしました。

「プレシャス」といい、アメリカの貧困社会のお話は身につまされるもの
がありますね。
しかし「プレシャス」もそうですが主人公が現実に負けず強く生きようと
するところに心を打たれます。

なお、劇中のリーの家は、妹役の女の子が実際に住んでいる家とのこと。
前歯が見事に味噌っ歯だった可愛らしい妹ちゃんは、劇中唯一の和み
どころでした。

投稿者 metalx : 11:31 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月07日

映画『悪人』

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劇場公開時に見逃していて、原作の記憶も薄れかけていたおりに
地上波で放映されていたので観ました。

重くやるせない話ですね。
原作では被害者の女の子の心情がどうしても想像できなかったの
ですが、映画版では満島ひかりが演じていたこともあり、
リアルに感じ取ることができました。

この映画は脇役のキャスティングがはまっていましたね。
柄本明、樹木希林などのベテラン俳優はもとより、前述の
満島ひかりや岡田将生、永山絢斗あたりの若手俳優陣も良かった。

やはり被害者遺族の心情を思うと胸が痛みます。
しかし、不器用ゆえ道を踏み外してしまった2人の愛情にも
心が揺さぶられ、やるせない気持ちになりました。

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2011年11月02日

映画『先生を流産させる会』

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観たいですね。商業展開にならないかしら。
2009年に実際にあった事件を基に製作された自主映画。
実際の事件は気に入らない妊娠中の担任教師に、生徒16人が
「先生を流産させる会」を結成し、悪質な嫌がらせを展開、
中には理科の実験で使ったミョウバンと食塩を用い、
気付かれないようにして教諭の給食の中に混ぜたという。
ちなみにミョウバン自体は毒性はなく、食品添加物としても
使用されている害のない物である。
当の本人たちはゲーム感覚でやっていたらしいが、実際に
刑事罰当などは与えられていない。
少年事件ということで、実名報道もなし。
なんの社会的制裁もなく、今ものうのうと生活しているだろう。

投稿者 metalx : 11:15 | コメント (0) | トラックバック

2011年10月25日

映画『冷たい熱帯魚』

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これは見事な駄作。褒めるところが見当たらない。
しかしこの監督は映画監督としての才能ないな。

個々のキャラクターに人間としての厚みがないため、人が死のうが
解体されようが何とも思えない。
主人公が抱える家庭の問題も画一的で現実感に乏しく、まるで学生演劇の
三文芝居を観ているようだ。(学生演劇やってらっしゃる方、すみません)

でんでん演じる村田も同様で、狂気を孕んだ新境地、などと喧伝されているが
そんなことはなく、ただの調子のいい適当なおっさん。
終始そうとしか見えなく、冷徹かつ警察捜査の裏をかくような緻密なやり方で
完全犯罪をもくろんだモデルとなった人物とは雲泥の差。
でんでんの女房役の黒沢あすかもただの淫乱。
ある意味モデルに失礼だろう。

主人公および村田経営している熱帯魚店もわざとああいうデフォルメした
設定にしているのだろうと思うが、見事にすべっている。寒い。

つまらない。
退屈。
それ以外の感想は出てきません。

もともとゴア/スラッシャーが好きな方、怪しい雰囲気のカルト映画の好きな方、
理屈抜きでこころにガツンと響く映画が好きな方、すべてにお勧めできません。
B級C級映画ですらなく、くだらなさを笑う映画でもない、と
見事にいいところが全くない、存在する必要すら疑わしい駄作です。

賛否両論、というのは作品自体に力はあるが、倫理的に問題だったり
嫌悪感を覚えるため評価しづらい作品に言われることであって、
作品そのものに力がなく全く魅力のないこの作品には当てはまりません。
誰が見ても駄作は駄作。

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2011年09月28日

ザメッティ

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オリジナルは結構好きだったけどな。
リメイクする意味あんのかね。
モノクロ映画はそれだけで★一つアップ。

こんな感じで頭打ち抜かれたいなぁ。
もちろん、オレは引き金引かないけどね。
頭ぶっ飛ばしてくれる人に、そんな!

神でも悪魔でも強盗でも通り魔でも事故でも火災でも
病気でもなんでも良いから早く殺してくれよ。
毎日毎日生きてんのダルいわ。

早めに頼みます、ここはひとつ!

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2011年09月19日

Q10 8話〜最終話。

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観終えました。最後の終わり方良かった。

あれ、やっぱり中尾がQ10作るんですよね?そうとしか思えん。
「藤士野月子」の謎もすべて解明されました。

最後にかけて光石研や小野武彦らの大人勢が格好良すぎます。
あんなカッコいい大人になれないよな・・・
校長は最後までカッコよかった。
光石さんのかーちゃんを愛するように世界を愛する話、マジで
カッコよすぎます。痺れました。

久保と民子、影山と河合の恋の行方も良かったですね。
民子のお願いごとのくだり、泣けました。
久保とふたりで校門の坂道、上ってほしい。
いや、きっと上れるよ。人形光ったしね。

柳教授の
「2010年にはまだあるのよ、奇跡。」
という台詞も格好良すぎます。

そして劇終後のこのテロップ。

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いいですね。

まだ感想書くまで落ち着けていないので、また追って書きたいと
思います。
ほんとにいいドラマでした。

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2011年09月18日

Q10続き。

Q10_3.png

4〜7話まで観ました。

やっぱりきた。やられた。
Q10のべらんめえ口調でケラケラ笑っていたら、不意に来た。
汚ねー。光石さんとか小野武彦とか使わないでー。
ベテラン俳優は卑怯ですー。
特に小野武彦はずるい。
後半にかけて校長の株上がりまくりです。
めちゃくちゃカッコいいじゃん、校長。
光石さんは愛獣のくだりがヤバかった。

若手は柄本時生できましたね。
難しい役所なのにいい表情を見せてくれます。
彼は今後大いに期待できる俳優さんですね。さすがサラブレッド。

何気にきっちり恋愛ものになってきましたね。
影山と河合の一番高校生らしいカップル、民子と久保の切ないカップル。
(まさか蓮佛美沙子にあんなこけ方させるとはww)

中後半にかけて物語の加速装置!役である月子の存在が大きくなってきました。
(余談ですが島村ジョーの加速装置のスイッチも奥歯でげす。ぱふっ)

あと、だんだん佐藤健のファンになってきました・・・
なんて色っぽいいい表情するんだ・・・

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2011年09月13日

「Q10」3話までを振り返り。

「Q10」3話まであらためて見返しつつ、少しネットも見てみました。

どうやら福田麻由子がキーマンのようですね。
Q10が違う制服着て写ってるアルバム見てたし。
Q10が何者なのかを唯一知ってる人物のようです。

あと、魚眼レンズの風景がQ10の視点だということで、
エンディングがQ10視点だと気付きました(やっと)。
・・・ここで疑問が。Q10視線なのに前田敦子映ってる。
しかもいつもの無表情なロボットではなく、表情豊かな
人間の顔で。
彼女は誰?

そしてQ10目線だと気付いたら、エンディングの平太の顔が
なんと優しく愛のある表情だろう、と思うようになりました。
演出つけていたのでしょうか。気付かなかった自分が悔しいですね。
おそらく劇中でも一番の表情だと思います。
どおりでエンディングの佐藤健カッコいいなと思ったはずだ。

そして不思議と、観ている側のQ10の気持ちも表れているような
気がしてなりません。
んんん、エンディングで深読みしすぎ・・・

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2011年09月11日

ドラマ「Q10」

Q10_1.png

ようやく観始めました。
荒唐無稽な設定に旬な若手俳優やアイドルを起用したキャスティング、
学園ものと、相変わらず30半ばのおっさんに無縁の要素ばかりです。

ベタだけど「世界」が生まれたときにいきなりグッときました。
「世界のめつぼう」を願ったカプセルは、時を経て「世界」を生んだ。

前田敦子めっちゃ可愛いですね。
白石加代子さまカンペキです。出てくるすべてのシーンが素晴らしい。
大人の俳優陣の台詞が相変わらず含蓄があって深いです。

若手俳優陣のキャスティングがまた素晴らしいですね。
前から気になっていた池松壮亮、柄本時生もさることながら、蓮佛美沙子、
高畑充希あたりもいい。
特に蓮佛美沙子は、あんな存在感あるいい女優さんだとは知りませんでした。

木皿×日テレドラマ製作陣はいつもうまいキャスティングと演出をするので、
若手俳優陣がのびのびした瑞々しい演技をしますね。
各キャラクターがとても魅力的です。

まだ3話までしか観ていませんが、にんぎょひめの話、甲子園の話、
フタが飛んでコツンと当たる話、じんときました。いい話。
主演ふたりほっといて脇役だけで話が進む感じもいい(笑)

それにしても柄本時生のこのショット。

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タケオくん役を予知でもしていたんでしょうか?(笑)

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2011年09月06日

映画『神様のカルテ』

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ちょっと変わり者の若い医師を主人公にした青春ドラマ。

大学病院での先進医療と終末医療、過疎地での地域医療などが
出てくるが、それぞれについて深く言及してるわけではなく
あくまでドラマの要素の一つ。
そういう意味では医療ドラマとは言い難い。
良くも悪くもそれほど深みはないし、医療が抱える問題について
意欲的に踏み込んだ作品でもない。
扱っているテーマは普遍的な医療ドラマでよく見る風景です。

主演の桜井翔は決してうまい役者ではないが、朴訥とした
キャラクターを丁寧に演じていたと思う。
彼の妻役の宮崎あおいは緩めの演技ながら、やはり出てくると
存在感が際立つ。彼女はもはや佇まいだけで他の俳優さんを
食ってしまうほどですね。
他の俳優陣も悪くなかった。池脇千鶴、要潤あたりは好演していた。

映画全体としては、やはり原作物の宿命か話を端折っている感が
否めず唐突な場面が多く感じられ消化不良ぎみ。
主人公の先進医療への興味や出世と泥臭い地元病院での日常との葛藤、
加賀まり子扮する末期患者との関わり合い、妻との関係性、
住んでいる一風変わった下宿での人間ドラマと、盛り込み過ぎた
ために全部が中途半端になってしまった。惜しい。
1クールドラマならそれぞれの要素を丁寧に描けると思うので、
テレビドラマ化してほしいですね。
できれば日テレ・水橋文美江あたりの脚本で。

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2011年07月03日

映画『チェンジリング』

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凄い。近年まれに見る衝撃でした。

母子家庭から子供失踪→警察捜査→5ヶ月後子供発見→母子対面
→全く別の子→警察力技で認めさせる。

えええええええええええええええええぇ。

当時のロス市警の腐れ具合マジパネェ。
お前ら人間か?悪魔だよな、悪魔。
悪魔だって言ってくれよ。頼むから。
どうやったらそんな腐った人間になれるんだよ。
逆に教えてほしいわ。
お前らそこまでしてこの世に縋り付きたいのか?
正味、人間として最低ランク以下の所業。
存在価値なし。いや、存在するな、この世に。
消えてなくなれ。

いやー、こんな観てるの辛い映画ないわ。
それなりに酷い映画(笑)観てるけど、ここまで惨い映画は
めったに観られんね。
これが実話に基づくというから、現実は小説より地獄なり、
といったところでしょうか。
マジで信じられん。

主演アンジーとかクリント・イーストウッド監督とか
どっかぶっ飛んだわ。
自分達の失態を揉み消すためのロス市警の所業が汚物のごとし。
穢い。
ありったけの思いを込めて、最大級の侮蔑の感情を贈ります。
この世から消えてください。

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2011年06月26日

映画『導火線 FLASH POINT』

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ウィルソン・イップ×ドニー・イェンで贈る、刑事ものアクション映画。

主人公が悪党には鉄拳制裁を辞さないマー刑事、と聞くと、どうしても
「SPL」を思い出しますが、監督いわくあくまで関連はないとのこと。
しかしストーリー的には若き日のマー刑事を彷彿とさせる内容。

ストーリーは至ってシンプルで、香港で頭角を現してきた若い3兄弟と、
マー刑事達香港警察との闘いを描いている。
この3兄弟は冷徹なギャングで、目的達成のためには手段を選ばない。
3兄弟のうち次兄のトニー(コリン・チョウ)、末弟のタイガー(シン・ユー)の
ふたりがマーシャル・アーツを使うので、このふたりとの対決が本作の見所。
ドニー・イェンを含めアクター達の身体能力の高さにはホレボレします。
本作はワイヤーを使った過剰な演出が少なく、基本肉体を手掛かりにした
リアルなファイトが多いので見応えがあります。
特にドニーは「SPL」以上に総合格闘技の動きを取り入れ、タックルからの
投げからマウントでの攻防や各種関節技や柔道技までもを駆使し多彩な攻撃を
見せてくれます。
対するコリン・チョウは鮮やかな足技が素晴らしい。

「SPL」ほどドラマ部分が充実していないので、あくまでドラマはさらっと流し
核となるアクションシーンを堪能された方がよろしいかと思います。
アクションは見応えあり素晴らしいです。
あと、本編ではないですが、エンドロールの道場での練習風景が
何気に面白かったです(笑)

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2011年06月07日

映画『イップ・マン 序章』『イップ・マン 葉問』

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ウィルソン・イップ監督、ドニー・イェン主演による実在の拳法家、
詠春拳の達人・葉問の半生を描いた伝記アクション映画。
「序章」と「葉問2」がこのたび合わせてソフト化されました。
特にブルーレイ化は半ばあきらめていたので、今回無事ソフト化されて
とてもありがたいです。

「序章」は太平洋戦争時の日本軍占領下の佛山、「葉問2」は終戦後の
イギリス占領下の香港を舞台に、それぞれ日本人・イギリス人から
迫害を受けながらも己が志を貫き戦う高尚な武術家の姿が描かれている。

「序章」はルイス・ファン演じる北部から来た拳法家の挑戦を
葉問が受けるエピソードから始まり、やがて戦争が激化し働かずとも
裕福な生活をしていた葉問も、日本軍占領下では財産を没収され
過酷な貧困生活を強いられるようになります。
そして日本軍に虐げられながらも中国人としての誇りを守るため、
果敢にも日本軍と拳を交える。
「序章」最大の見せ場は日本軍兵士の空手家たちとの
10人掛けの場面でしょう。
劇中、それまで対戦相手に寸止めで攻撃を当ててこなかった葉問が、
怒りにまかせて日本軍兵士の急所に躊躇うことなく
猛然と打撃を打ち込んでいく。
静かな怒りを表現するドニーの演技と
セピア色の映像が張りつめた緊張感を演出。
「序章」は最後に池内博之扮する日本人将校との一騎打ちが
メインとなります。
個人的には池内を補佐する役目の将校役の、渋谷天馬の悪辣ぶりが
良かったです。
日本人から見ても憎たらしい(笑)

続く「葉問2」では香港に移住した葉問一家が、武館を開こうとして
地元の武術家たちと衝突するところから始まります。
「序章」ではアクション指導だけだったサモ・ハンが
武館の師父として登場します。
葉問とのテーブルの上での立ち合いは「葉問2」での見せ場の一つ。
少しワイヤーでの過剰な演出が目につきますが、
やはり拳法家同士の立ち合いの方が無理がなく見ていても面白い。
凄まじい手捌きによる攻防が素晴らしいです。
後半はイギリス人ボクサーとの確執により、異種格闘技戦の運びとなります。
この部分はさながらロッキーのよう(笑)
川井憲次の重厚なスコアが見事に劇を盛り上げ、涙腺を刺激します。

2作ともアクション部分が多く見応えがありながらもドラマもしっかりしており、
勧善懲悪な設定もわかり易く感情移入しやすい。
日本人が悪役で登場しますが、上記のように渋谷天馬は非常に憎たらしいですが、
池内は道理をわきまえた武術家として描かれ、悪役ながら好感が持てました。

堅固なつくりのアクション大作で、格闘映画ファン以外の
アクション映画ファン方にもおすすめできる力作になっています。
ウィルソン・イップ×ドニー・イェンの作品は、ドラマもアクションも
両立した質の高いコラボレーションで毎回期待を裏切りません!

投稿者 metalx : 17:33 | コメント (0) | トラックバック

2011年06月01日

映画『星守る犬』

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原作を読んでいるので、映画は観ないつもりでした。
仕事で何度か宣材物を見ているうちに、何気なく予告編を
観てみました。
予告篇観てるだけでじんわり涙ぐんできました。

もう一度、ハッピーとおとうさんの旅を追っかけてみようかな、
そんな気持ちになりました。
西田敏行のおかげでしょうか。

原作では、つらいつらいお話だったので、何か救いというか
ふたりの旅に彩りがあればいいなぁ。

6/11(土)公開です。

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2011年05月14日

映画『花のあと』

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ネットの評を見ていると北川景子の現代的な顔立ちや演技力に
酷評している人が多かったが、個人的にはそう思わなかった。
凛とした表情に男勝りの女剣士を思わせ、またそれと相反する
女心を感じさせる柔らかい表情も見せた。
とりわけ立ち回りシーンでの目力はなかなかの胆力。
女剣士としての雰囲気はよく出ていたと思う。

脇役では國村隼と甲本雅裕の演技が素晴らしかった。
甲本雅裕は藤沢周平の家族からも絶賛されたらしいが、
見事な役作りで物語を締める。
剣より学問が得意な役なのだが、実際の本人は
なんと剣道4段の腕前とのこと。
破顔一笑、最初出てきたときに笑いすら誘うその笑顔が、
物語の最後ではなんとも頼もしく愛しい表情に見える。
奥行きのあるいい芝居だなぁと思った。

投稿者 metalx : 18:27 | コメント (0) | トラックバック

2011年05月07日

ドラマ『野ブタ。をプロデュース』

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いやーいいお話でした。
木皿作品としては、「すいか」と並ぶ完成度ではないでしょうか。
学園もの、ということで感情移入しづらいかなと思ってたけど。

出てくる脇役の大人達がいちいちカッコいいこと言う。
修二のお父さん、彰のおいちゃん、彰のお父さん、キャサリン、
デルフィーヌ・・・
全部書き留めて、今後の人生の教訓として思い出したいです。

彰とお父さんが喧嘩する回で、お父さんと解り合った後、
最後にタイヤキ食べるシーン。
あれで完ペキにやられました。
冒頭で何気なく彰がタイヤキ食べて言ったセリフ、お父さんとの喧嘩、
おっちゃんが話してくれたお父さんが会社を継いだ経緯、
お父さんの金庫のお金の話。
全部の伏線、あのシーンで回収しちゃった。お見事です。
こっちはボロ泣きですよw

野ブタをプロデュースしているはずが、知らないうちに野ブタが
修二や彰の支えになるほど立派に成長していましたね。
主演3人の演技が瑞々しかったです。特に山P。彰のキャラかなり好きですw

やな奴いるけど、悪い奴一人もいないよなぁ。このドラマ。
観終わった後もキラキラと輝いてる、宝物みたいなドラマでした。

投稿者 metalx : 21:44 | コメント (0) | トラックバック

2011年04月30日

映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』

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これまたこころが痛い映画でした。

人生を選ぶ事が出来ず、過酷な境遇の中でじっと耐える事しか
生きる術を持たなかった若者達が、あるはずのない向こう側を目指して
旅をする物語です。

俳優陣の気負いのない演技が瑞々しかったです。
主演の3人、甲乙付け難いですが、やはり安藤サクラが良かったですね。
他の2人より芝居が2歩3歩先を行ってる感じがしました。

登場人物の背景を含めあまり説明がないので、見る側の人生経験が
もろにはね返ってくる映画でもあります。
彼らのように辛く苦しい人生を経験しなかった人には、
さほど訴えかけるものもないでしょう。
間違った選択ばかりする、おろかな人間達だと。

原作ものでもないのに、いろいろと含みを持たせた伏線が登場し、
これといって説明のないまま物語は進んでいきます。
個人的に心に残ったのは、彼らの友人のヨースケの母親とのシーン。
洞口依子扮する母親が、一言も言葉を発せず口をぎゅっと結んで
こちらを振り返るところが印象的で、監督からなんて演技指導を
受けたのか気になります。
親に目を潰されたと言っていたヨースケ。彼らの家族にはどんな
出来事があったのでしょうか。
その母親に向かって、「あんたより俺の方がヨースケのこと好きだよ」
ってケンタが言う。
ジュンがケンタのことをずっと慕っていた理由も、なんかわかる
気がしました。

彼ら3人の国は、あまりハッピーではなかった。
でも、何か信じれる、救いになるものはあった気がします。

とかく、この世は地獄ですね。

投稿者 metalx : 16:30 | コメント (0) | トラックバック

映画『プレシャス』

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いい映画でした。
海外で話題になってから観るまでにずいぶん時間がかかりました。
安易な気持ちで観たくなかったから。

考えうる限りの悲惨な境遇の主人公なのに、閉鎖的で悲痛な作品に
なっていないのは国民性故か。
たまたま同じタイミングで観た「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」が
とても悲痛な感じがしたのは、同じ悲惨な境遇でも日本人は早くに
あきらめてしまうからだろうか。

プレシャスが自分を想ってくれる人の支えで地獄から這い上がれたのは、
自分自身を最後まで見失わなかったから。
対する母親が地獄に堕ちざるを得なかったのは、過酷な境遇の中で
自分を見失ってしまったから。
プレシャスの勇気と強さに感動しました。

多くの語る言葉すら持たない映画が氾濫する中で、真摯に力強く
何かを語りかけてくる映画でした。

辛いお話ですが、ぜひ多くの方に観ていただきたい。

投稿者 metalx : 15:45 | コメント (0) | トラックバック

2011年02月23日

映画『ハピネス』

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韓国の映画作品の中でも、とりわけホ・ジノ監督作品は大好きです。
素朴で飾り気ない演出ながら、微妙なこころの機微を見事に表現する
実に素晴らしい作家です。
韓国の風土や文化をさり気なく忍ばせて、私たち異文化の人間に
見せてくれるところも好きです。

途中からウニちゃんが可哀想すぎて、観てるのが辛かったです。
ウニちゃんの気持ち、痛いぐらいに伝わってきた。ほんとこころが痛かった。
ジャケットの写真、まさかあんな切ないシーンだったとは。

でも、観ているときは感情移入してしまってすごく辛かったですが、
観終えて落ち着いてみると、確かに男女間ではよくある出来事ですね。
しかしヨンスほんとにぶん殴りたくなります(笑)

どうしてあれもこれも持ってる人は、いろんな物を奪われた人から
最後の一つを取り上げてしまうのでしょうか。
世の中はほんとうに無情で不公平です。

ウニちゃんにとっての幸せとは、何だったのでしょうか?
ホ・ジノの作品はいつもハッピーエンドでは終わりませんが、
観終わったあとに深い余韻を残して思いめぐらす良作ばかりです。

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2011年02月01日

映画「武士の家計簿」

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なんだかゆるい映画でしたね。いや、いい意味で。
堺雅人の演技が(キャラクター?)相まってそういう雰囲気を醸し出していたような
気がします。
時代劇ですが、ところどころ現代劇のような演出もあります。
時代劇好きにはそこが少し違和感を感じたりしました。

仲間由紀恵の演技を久しぶりに見ましたが、いい演技をするようになりましたね。
武家の嫁を気負いなく演じていたと思います。和装もよく似合っている。
息子役の子役の子が、武家の嫡男にしては不作法者なので失笑しましたが(笑)
立ち振る舞いから口のきき方までまるでなっていなかった。
あと算用方とはいえ、藩主傍で台所を預かっていた割に禄高が少ないように
感じましたが、地方の藩だとあんなもんなんでしょうか?

あまり期待しないでゆるーく観るといいと思います。
それにしても森田芳光、ちょっと日和ってるなぁ。

投稿者 metalx : 11:28 | コメント (0) | トラックバック

映画「愛する人」

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最近少し忙しかったので、観てから感想を書くまでに時間が空きました。
いい映画でしたね。
ナオミ・ワッツ主演かと思ったらアネット・ベニングの映画でした。

母子2代にわたる人生のドラマ。14歳で未婚で妊娠してしまい娘を泣く泣く
手放した母と、37年間誰にも心を開かず独りで生きてきた娘。
母も自身の母と娘を手放した経緯が原因で理解しあえず、心を閉ざして
生きてきた。
そんな二人があるきっかけをもとに、自身の人生を振り返ってゆく物語。
大げさな演出がなく、じっくり丁寧に登場人物を追う脚本。
演技派の俳優たちの滋味深い演技。
ともすればお涙頂戴になる話を、うまく引き締めて現実感ある内容に
まとめあげていて、じつに好感が持てました。
大人が観る映画ですね。人生の機微をわからない若い人が見ても
何も感じることができないでしょう。

人間は、ひとりでも生きていけます。
でも本来、人は互いに助け合って想いあって生きるもの。
ひとりで生きていると、片意地を張って孤独でいびつな人間になってしまう。

そんな事をうまく表現した映画だったように思います。

投稿者 metalx : 11:24 | コメント (0) | トラックバック

2011年01月10日

映画『インセプション』

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ようやく観ました。面白かった。
こういう観る人を迷宮に誘うサスペンス・スリラーは
クリストファー・ノーランの真骨頂ですね。
最近のバットマンとは違う、彼の本域の作品を観た気がします。
主人公の心情がソダーバーグ版『ソラリス』と同じですね。
美人の奥さんを持つと、男は執着してしまうのでしょうか(笑)

個人的には3部作で観たかった。
1が導入部分、2が主人公の過去、3が結末といった感じで。
全体的に少し駆け足気味だったので、じっくり観たいと思いました。

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2010年12月19日

映画『復仇/Vengeance』

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すいません、邦題長過ぎて覚えられません。
ジョニー・トー公開作品では目下最新作。

『エグザイル/絆』とどこが違うねん(笑)、というぐらいキャストも役柄も
被りまくりだが、いやいやトーさんノッてるねー。おもろいわ、コレ。
一時の北野作品のように、破滅に向かって進んでゆく男達の生き様と友情を
描いた作品。

娘一家を惨殺されたフランス人の男が、ふとした事で出会った中国人の
3人の殺し屋たちに復讐を依頼する。
依頼人が古傷の後遺症で記憶が薄れてゆく中、遂に復讐を依頼した事すら
忘れてしまっても、命がけの復讐を止めようとしない男たち。

アンソニー・ウォン渋いよ。サイモン・ヤムいやらしいボス役ハマりすぎだよ。
相変わらず都合良く銃弾当たったり当たんなかったりします(笑)。

なんというか、男の美学というか、生き方だったり友情だったり男子なら
タマラナイものがあります。

終盤のプレスされたゴミのブロック使った銃撃戦も面白いですね。
最近のトーさんハズレなし!

投稿者 metalx : 22:51 | コメント (0) | トラックバック

2010年12月12日

ドラマ『坂の上の雲』

香川照之演じる正岡子規と、菅野美穂演じる妹律の演技が凄いです・・・
やはりこのふたりは尋常ではありません。

香川と正岡は決して顔は似ていません。
なのに劇中、香川が正岡に見えました・・・

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2010年12月06日

映画『クリーン』

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マギー・チャン主演、元旦那であるオリヴィエ・アサヤス監督による
ヒューマンドラマ。
夫とともにヤク漬けのミュージシャン崩れの主人公が、
ある事件を期に人生を振り返り再生してゆく物語。

マギー・チャンこんな演技下手でしたっけ?(笑)
なんとこの作品でカンヌ主演女優賞を穫っているが、
それが全く疑問な内容。英語ベースの脚本だからかなぁ。
残念ながら主人公に全然感情移入できなかった。

彼女の義父役のニック・ノルティやさすがの存在感の
ベアトリス・ダルなどが出てくると物語に厚みが出るのだが、
いかんせんそれ以外の演者の演技が薄っぺらい。
あくまで淡々と短いコマ数で編集していく手法と過剰な演出をしない
監督の手腕は悪くないが、脚本の薄さと演技のまずさがどうも物語への
感情移入を妨げる。

あのさぁ、ヤク漬けのジャンキーがあんなつやつやした化粧乗りの
いい肌してる訳ないだろ?
普段から高級化粧品で入念な手入れしてる人間の肌つやだよ(笑)
リアリティってもんがないんだよ。

マギー・チャン好きなのに残念な作品でした。

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2010年08月20日

映画『マザーウォーター』

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小林聡美というひとは、もう芸術の域にいると思う。
彼女の存在や彼女を取り巻く環境を含めて。

本人に言うと「そんな大げさな!」と笑われてしまいそうだが、あらためて
しみじみそう思います。
良いところもダメなところも飾らず自然体で振る舞い、それを演技の面でも
ごくごく自然ににじませて画面の上で表現する。
素晴らしいです。
彼女が関わるプロジェクトも彼女あって成り立つもの。
こんなレベルでこの存在感を有する女優さんは、他にはいません。

『マザーウォーター』楽しみです。

投稿者 metalx : 13:40 | コメント (0) | トラックバック

2010年07月30日

映画『マチェーテ』トレイラー

ロバート・ロドリゲス監督の「マチェーテ」レッドバンド予告ですよ~
レッドバンドなのでグロ表現注意です。

「プレデターズ」クソだったけど、こっちはいい感じ!
どっちもFOXだから「プレデターズ」は「マチェーテ」の予算確保のための抱き合わせ
契約だったのかな?

イーライ・ロスも今撮ってる映画終わったら「サンクスギビング」撮るみたいだから
楽しみ!

投稿者 metalx : 18:04 | コメント (0) | トラックバック

2010年07月20日

映画『トイ・ストーリー3』

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いや面白かったー。純粋に。
1、2を観てから観たほうが絶対いいです!過去のネタ満載だから。
いろんなところで過去作とのネタの絡みがあって楽しめます。

涙なみだって感じより、ワクワクドキドキな部分がいっぱいの
アクション作品でしたね。

期待裏切らないですよ~

投稿者 metalx : 10:57 | コメント (0) | トラックバック

2010年07月10日

映画『50回目のファースト・キス』

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これ隠れ名作だよねー。アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア主演の
ロマンティック・コメディ。

アダム扮するヘンリーはハワイの水族館の獣医。バカンスに来た女性たちと
一夜限りの後クサレないロマンスを繰り返している。
そんな彼がある日カフェでドリュー扮するルーシーと出会う。
彼女に一目惚れしたヘンリーはまんまと彼女の気をひき意気投合。
いい感じでまた明日ね、と別れるのだが・・・

翌朝再会した彼女は彼のことなど全く覚えていない。
彼女は交通事故の後遺症で記憶がその日のうちしか持たず、
翌日になるとすっかり忘れてまた同じ一日を過ごすのだ。
その事を知ったヘンリーは、なんと毎日彼女にアプローチする。
毎日毎日一からあの手この手で彼女の気を引き、毎日彼女に
自分に恋させ続けようとしていくが・・・

韓流なら間違いなくお涙ちょうだいモノにするところだが、
そこはアメリカ映画。湿っぽい悲劇調には見せずに、
カラッとしたユーモア溢れるポジティブなお話にまとめている。

そしてなによりいいのが、ルーシーの症状は劇中回復も悪化もしない。
取って付けたようなご都合主義にしないところに好感が持てる。

アクの強いキャラクター達、ルーシーの家族の優しい思いやり、
水族館の動物達の見事な!演技と、実に心地よい世界観で魅了されます。

ストーリーもいい。
見ていて前向きに、幸せになれる素敵な映画です。

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2010年07月09日

映画『インセプション』

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「プレデターズ」観ました~つまんねー(笑)
プレデター映画としてもロドリゲス映画としても中途半端。
語る価値なし。以上。

クリストファー・ノーラン監督、レオナルド・ディカプリオ主演の
「インセプション」面白そう!
予告篇もかなり期待させてくれます。
「フォロウイング」「メメント」「プレステージ」あたりのサスペンス路線
なので楽しみ!

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2010年06月15日

映画『ローラーガールズ・ダイアリー』

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ドリュー・バリモア初監督作品。『ジュノ』のエレン・ペイジ主演。
いい映画でしたよー。お手本みたいな、青春ガールズムービー。

さえない文系女子が親のお仕着せのレールから飛び出し、野蛮で
危険なローラーゲームの世界に飛び込む。
そこで自分の居場所を見つけ、自身の殻を破って大人に成長していく物語。

出てくるキャラクターに悪人一人もいない。
刺青ガン入りの強面女子ばかりなのに(笑)
特にかく現場が楽しそうな映画で、スタッフ・キャストみんな
楽しんで映画作りした様子がスクリーンから垣間見える。
エレン・ペイジはさすがの存在感。日本だと蒼井優ちゃんでしょうか。
見事なビッチ役のジュリエット・ルイスはハマリ役。

初めは頑なに反対していた両親が、最後には娘の自立を思い認めるところは
ベタなんだけどやっぱりジーンときます。
たとえやり方が多少偏っていても、親の愛情を受けた子供はいい子に育つ、
なんてことを感じたりました。
愛のある家庭、それこそが全ての問題の解決策のような気がしますね。

単館系で上映劇場が少ないので、ソフト化されたときにでもぜひ。
それにしても、邦題何だかなぁ(笑)

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2010年05月27日

「私は私の味方でいよう。私を救えるのは宇宙で私だけだから。」

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「セクシーボイスアンドロボ」観終えました。よかった。
木皿脚本らしい、いいセリフ山盛りの作品でした。
おちゃらけた展開なのに、ふっと心に染みる言葉が出てくる。

たくさんのいい言葉に出会えましたが、やはりニコが最後に言った
表題のセリフにつきます。
おそらく、本作品のいちばんのテーマだったのではないでしょうか。

大後寿々花ちゃん、いい女優さんになりそうですね。
シリアスからコミカルまで器用にこなす、松山ケンイチもよかったです。
浅丘ルリ子はもはや言うことはありません。岡田義徳がなかなかよかった。
好きなお話は「三日坊主」「ごぼ蔵」「ハンバーグさん」「プッチーニ」かな。
特にごぼ蔵とハンバーグさんはボロ泣きしました。

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2010年05月02日

ドラマ『セクシーボイスアンドロボ』

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かなりおちゃらけた演出と現実感ない設定なので、木皿泉脚本ということを
すっかり忘れ油断してました。

Voice 2:ごぼ蔵で目の幅涙で泣かされました(T皿T)
久々に使ったよ、こんな顔文字。

大後寿々花が芝居上手ですね。なんと放送当時13歳!
そうそうたるメンツに囲まれながら主演女優の風格バッチリです。
まだ前半までしか観てませんが木皿作品なので、前半にお笑い担当の人が
後半不意に泣かしにかかるので今から油断できません(笑)。
特にはいりさんとか危険だなぁ。
後、ロボの母親役で白石加代子(ラブです)、小林聡美・ともさかりえ・
もたいまさこが出てくるのも楽しみ。

それにしてもオイラの人生、涙でいっぱいです。

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2010年04月29日

ドラマ『神はサイコロを振らない』

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観終えました。
コミカルな演出だったけど、やっぱり中盤以降は泣かされました。
10年前から時空を超えてやってきた人たちが教えてくれた事は、
何気ない日常や家族・友達・恋人といった身近な人たちの大切さ。
小林聡美演じるヤス子の心情の移り変わりに感情移入しました。

最後にチラッと、もたいさんがゲスト出演してました。
いいドラマだったなぁ。

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2010年04月27日

映画『アリス・イン・ワンダーランド』

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珍しく話題作を観てきました(笑)
何気に『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『ビッグ・フィッシュ』
『チャーリーとチョコレート工場』『コープスブライド』と観てる、
隠れティム・バートンファンだったりします。

いやー、ティム・バートン節が全開でしたね。キッチュな色使い、
奇抜な衣装とキャラクター毒のある展開、なんともいえぬ世界観。
おなかいっぱい感がありました。
ヘレナ・ボナム=カーター演じる赤の女王と、アン・ハサウェイ演じる
白の女王がいい味出してました。

実は原作の不思議の国のアリス・鏡の国のアリスについて全く知識がないため、
オリジナルをもとにどう解釈してるかすら検証できてませんが、
バートンらしいユニークな作品だったのは間違いないです。

ただ、3D字幕で観たためかなり目が疲れて頭が痛くなり、中盤以降は
3Dメガネをはずして観ていました。
やっぱりメガネっこには3D映画むかないなぁ。

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2010年04月26日

映画『ソラニン』

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ようやく観てきました。よかったですー。
お客さんの何割かは、芽衣子の「ソラニン」を聴くために観に来たんだろうな、
なんてことを思ったりしました。

やっぱり宮崎あおいだけ演技のレベルが違いますね。他の役者さんもいい雰囲気で
映画の世界観にはまっていたのですが、さすが主演。存在感が違いました。
他のキャストでは、近藤洋一扮する加藤と伊藤歩扮するアイちゃんがよかったです。

バンドの演奏シーンも皆上手で、取ってつけた感がなくてさすが。
芽衣子の歌とギターもいい感じでした。
あと、桐谷健太がドラム上手いと思ったら、もともとやってたんですね。
どおりでロッチの演奏まとまっていたはずだ。

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2010年04月16日

ドラマ『神はサイコロを振らない』

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DVDにて観始めました。
秀逸なプロットの原作を、水橋文美江による丁寧な脚本にてドラマ化。

10年前突如消失したはずの航空機が10年ぶりに帰還。
しかも乗員乗客は10年前のまま。
驚きながらも彼らを受け入れる遺族(?)たちとのやりとりを描いたドラマ。
SFチックな設定ながらも、小林聡美をはじめ日テレドラマおなじみの面子が
時に可笑しく時に切なく日常に埋もれた大切なものを気づかせてくれます。

製作サイドが狙ってるとしか思えない、尾美としのり&小林聡美の転校生コンビや
武田真治の登場シーンの背景が、あの!ハピネス三茶前の川沿いだったりとか
小林聡美好きをニヤニヤさせてくれるサービスも。
ゆかちゃん(市川実日子)でなく、お姉さんの市川実和子との共演も感慨深い。
ともさかりえと小林聡美の再共演も『すいか』ファンにはたまりません。

観始めたばかりなので、今後の展開が非常に楽しみです。

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2010年04月14日

映画『マザーウォーター』

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『すいか』を最近観直してたのでタイムリーな話。
馬場ちゃんと基子が7年ぶりの共演ですよ。もちろん、役柄は違いますが。

ゆかちゃん(市川実日子)、もたいさんも出演。光石さんも出ますよ。
いやー、キョンキョンと小林聡美がまた同じ画面に出るのは感慨深いですね。

そしてドラマ『セクシーボイスアンドロボ』の存在に今頃気づきました・・・
木皿泉脚本、はいりさんや教授がレギュラー出演、しかも小林聡美・ともさかりえ
・もたいまさこがセットでゲスト出演!
ネットでドラマの評価を見ると、やはり高評価の嵐・嵐・嵐・・・

またまた楽しみがひとつ増えた。もう少しだけ人生延長しよう。

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2010年04月06日

映画『やさしい嘘と贈り物』

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うーん、いまひとつでした。
主演2人の演技はさすが(特にエレン・バースティンはとてもキュート)だっただけに惜しい。
プロットの目の付け所は悪くない。
しかし物語に深みがない。脚本が薄っぺらい。演出がうまく機能していない。
伏線のようなものが全く集約されない。
認知症の人間が身近にいたものとしては、あんな綺麗ごとにはならない、と冷めてしまった。

若い監督だから、というのは理由にならないと思う。
サラ・ポーリーは28歳で『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』を監督している。
あれは粗も残る作品ではあったが、意欲的なところに踏み込んだ良作だった。

ちょっと期待しすぎたなぁ。残念。

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2010年03月26日

映画『クレイジー・ハート』

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仕事の試写で観ました。

かつて栄光を見たカントリー・シンガーのブレイクは、今は地方のドサ周りの日々。
アルコールに溺れたその日暮らしを続けるなかで、一人の女性と出会ったのを転機に
人生を再生させてゆく・・・

カントリー、人生の再生、広大な田舎の風景とアメリカ人の大好き要素が満載(笑)。
音楽監修もしっかりしており、ライブ演奏のシーンも素晴らしい。
主演のジェフもミュージシャン活動をしてることもあり、さすがオスカー受賞
といったところ。

公開は6月です。派手さはないが内容のあるいい映画を観たい方はぜひ。

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2010年02月15日

映画『ビッグ』

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トム・ハンクス主演の88年の映画。会社の上司に薦められて観ました。

13才の少年ジョシュは淡い恋心から、遊園地の占いマシーンにお願い事をする。
僕を大きくして下さい、と。
翌朝目覚めたジョシュはびっくり、心はそのままで体だけオトナになってしまう。
母親からも強盗かなんかと間違われあわてて家を出て親友に会いに行き、
彼と一緒に元に戻ろうと画策する・・・

映画が幸福な時代の、素晴らしい作品でした。
何もCGで過剰に映像を作りこんだり、大きな予算を掛けて大作を作らなくても
映画というのはこんなにも幸福なファンタジーを我々に見せてくれる、そんなお手本の様な作品。
脚本と芝居と演出が最高。

やはりおもちゃ会社の社長とのユニゾンピアノのシーンが楽しかった。名場面。
でも、いちばん好きなのは、信じてもらえない親友に2人だけわかる歌を歌うシーン。
変な振り付きで歌うトムがおかしいんだけど、何故か涙が出ました。
見た目ありえないぐらい違うのに、自分だってわかってくれる人がいる。
幸せなことですよね。

特に予定のない週末に、大切な人と変に期待せずリラックスして観て欲しい。
ほっこりした気分にさせてくれます。おすすめ!

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2010年02月02日

映画『ゴールデンスランバー』

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面白かった。伊坂幸太郎初体験。
巧妙に張られた伏線を上手くまとめる構成、個性的なキャラクター、コミカルなスパイス。
伊坂らしさが上手くまとまったエンターテイメント作品。

キルオのキャラが良かったなぁ。今度は愛妻家といい濱田岳はいい味出してます。

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映画『The Girl Next Door』

Girl Next Doorというアーティストだが何だかの腐れカスがAvexから出てるが、
同名映画でとても素敵なものを見つけた。

こっちのほうがイケてる。ガルネクとは今後こちらを指す事にしようぜ。

Amazonの原作本のレビューでは、不愉快で作家が何を書いてもいいのか、などと言ってる奴がいるが、
笑わせる。片腹痛いぜ。

この話が実話を基にしていることを知っているのか。
現実はこんな映画よりもっと陰惨で残酷だ。
日本でも女子高生コンクリート詰め殺人事件があった。
その詳細や犯人たちのその後を知っているのか。

偽善者はこれだから困る。

投稿者 metalx : 12:43 | コメント (0) | トラックバック

2010年01月25日

映画『今度は愛妻家』

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素敵な映画でした。
中盤から、ほぼずっと泣いてました(笑)。

薬師丸ひろ子が絶品ですね、石橋蓮司が扮する文ちゃんも良かった。
もともと舞台劇の映画化なので、少ないキャストでのやりとりが絶妙でした。

たいせつなことは、きちんと自分の言葉で伝えなければいけない。

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2010年01月17日

映画『エグザイル/絆』

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ええい、アンソニー・ウォン格好良すぎ!
そしてサイモン・ヤム警察官からギャングのボスまでなんでもはまりすぎ!

ジョニー・トー最高傑作ですね。

リアルに徹した『黒社会』とは打って変わって、まるで劇画漫画みたいな
都合のいい大げさな展開が気持ちいい。

男同士の友情、女性には理解不可能でしょうね。
観ていてやっぱ男の友情っていいなぁ、と改めて思いました。

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2010年01月14日

映画『カールじいさんの空飛ぶ家』

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ニモやトイ・ストーリーおなじみ、ピクサーによるCGアニメ。

始まってすぐの冒頭10分ぐらいで大泣きしました(笑)。
奥さんとのエピソードが綴られるところがあまりにも素晴らしすぎて・・・
すごく素敵な夫婦ですね。結婚ってこうありたい、心からそう思いました。

物語はそこからスタートして、都市開発のため立ち退きを迫られたカールじいさんが
奥さんとの思い出の詰まった家と一緒に旅に出る、という壮大な冒険ストーリー。
独居老人や母子家庭など、いつもながらにヘヴィな問題もさらっと盛り込み
予想外な展開へと物語は進みます。
最後にはホッとさせてくれる結末に、やはりピクサーへの信頼度は裏切られませんでした。
今作もまた素晴らしい出来。

やはり齢を重ねた大人のほうが、より深い感動を覚えると思います。
気になってる方はぜひ。

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2010年01月05日

映画『ソラニン』

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原作読みました。映画観たい。
宮崎あおい扮する芽衣子の「ソラニン」が聴きたい。
やっぱ、泣いてしまうんだろうな。
「NANA」や「DMC」と違って原作の音楽と映画の音楽がちゃんと合ってるので、
音楽好きにもおすすめ。

しかし似たような映画の『BANDAGE』は興味ないなぁ。
小林武志×岩井俊二は全くそそらない。つまんねぇよ。

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2009年12月20日

映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

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Blu-Rayで鑑賞。
素敵なドラマでした。

デヴィッド・フィンチャーやクリストファー・ノーランは私が若い頃、
革新的な映像作品で一躍その名を轟かせた監督。
その人たちが年齢を重ね、人間の本質に迫る滋味深いドラマを描くようになったのは
大変興味深い。
そして彼らと同じように歳を重ねた自分が、若い頃には感じられなかった人生の機微を
深く感じられるようになり感動できるようになった事を幸せに思う。

プロットの斬新さはデヴィッド・フィンチャーならではだが、
物語の本質は誰もが経験する人生のドラマそのもの。
それ故に終演時には深い感動を覚えた。

ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットという華のあるキャスティングもよかったと思う。
演技派の俳優である必要は無い。物語はありふれた人生のドラマなのだから。

ハリウッド映画の不毛時代が謳われて久しいが、私はそうは思わない。
むしろ、こうやって素晴らしい作品に巡り会えるのだから幸福な時代だろう。

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2009年12月09日

映画『WALL・E』

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去年劇場では観ていたのですが、フルHDテレビ・PS3と揃ったのでBlu-Rayであらためて鑑賞。

いやぁ、やっぱ素晴らしいわ。
まず映像の鮮明さにびっくり。単純やねー(笑)
しかし映画館よりよっぽど高解像度で色温度も良く色彩も鮮やか。
劇場のスクリーンのクオリティの低さをあらためて痛感。

ストーリーもキャラクターも素晴らしい。ベタなんだけど、でも大事なこと。
普通に涙流して感動しました。

そしてMO!カワイイ!やっぱいーなー。
一家に一台ほしいなー。お掃除してくれるし。

そしていよいよカールじいさん観ます!楽しみ~

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2009年11月24日

映画『ゼロの焦点』

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言わずと知れた松本清張の代表作を、犬童一心監督・広末涼子 主演にて映画化。
戦後の激動の時代に、運命に翻弄された人々の悲哀を描いた重厚なドラマ。
一見推理サスペンスの体裁ではあるが、登場人物たちの人間模様が味わい深いため
単なる刑事ものとは一線を画している。

中谷美紀の魂のこもった演技が見事。まるで役柄が憑依したかのようだ。
木村多江の演技も素晴らしい。出番こそ少なめだが、存在感ある演技で生き生きとしている。
派手な演出を抑え、丁寧に物語を描いたところに好感が持てた。
全体的に少し端折っていたため、若干の駆け足感はあるが映画の尺を考えるとしかたないだろう。

広末涼子の稚拙な演技はご愛嬌(笑)。セリフ棒読みのモノローグには苦笑を禁じえないが、
彼女は物語の進行役なのでさほど気にならない。
あまりうまくないCG処理や、海岸線のいやに近代的な崖崩れの防止処理など
所々に詰めの甘さを感じるが、映像も及第点と言える。

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2009年11月17日

映画『やさしくキスをして』

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ケン・ローチ監督によるラブ・ストーリー。

スコットランド移民のロシンとパキスタン移民のカシムが出会い恋に落ちる。
お互いを求め合うが、2人の間には人種・民族・宗教・文化のぶ厚い壁が立ちふさがる。

無宗教な日本人ではおよそ想像しづらい、違う民族の壁。
お互いが愛し合う気持ちがあっても、本当にこえられないものもあるのだと
いうことを深く感じた。
能天気な日本人なら、愛があればこえられるでしょう?なんて思うのだろうな。

大げさな演出のない、ケン・ローチのリアリズムが物語をグッと引き締める。
ベタなお涙頂戴の純愛ものではなく、現実感を感じさせるドラマに
さすがの手腕を見た。

ラストが見た人によって真逆の受け取り方をしてるのが意外だった。
しかしほぼ原題どおりとはいえ、邦題のセンスのなさは残念。

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2009年11月09日

映画『パイレーツ・ロック』

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会社の同僚に薦められて観ました。

1960年代、イギリスの国営放送が占め出したロックを
24時間放送した海賊ラジオ局の物語。
全編小気味良いロックが流れる中、個性的なキャラクターたちが
ある意味くだらない、でも最高にクールな彼等の日常を垣間見せてくれる。

冷静に見たらむさいはずなのに、なんだかたまらなくカッコイイDJたち。
ファッションもすごくキッチュで確信犯。
「ラブ・アクチュアリー」の監督がアクの強いキャラクターたちを
見事に絡ませてテンポ良くストーリーを進める。
イギリス映画ならではのウィットに富んだセリフまわしも超クール。

カメレオン俳優、フィリップ・シーモア・ホフマンがマジ渋い。
これBlu-ray出たら欲しいなぁ。
やっぱ音楽好きにはたまらない作品。

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2009年10月20日

映画『空気人形』

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感想を書くのにずいぶん時間がかかりました。
映画を観て自分の中でふわっと舞い上がったものを、落ち着くのを待ってました。

切なくて哀しくて、そしてきれいなファンタジーでした。
空気人形は無垢でかわいらしくて、人間はおろかで空虚でした。

風景の切り取り方が美しくて、空や建物がまるで登場人物の
心象風景を表しているようでした。

音楽が映像とマッチしていて、まるで映画自体がPVのようにも見えました。

ペ・ドゥナが相変わらずの脱ぎっぷりのよさで、全編でかなりの裸身を披露していますが
無垢な人形なのでエロティックな感じはしませんでした。

むしろきれいな服を着て、街を歩いてるシーンが印象的だったので
DVD(できればブルーレイ)でぼーっとそんなシーンばかり観ていたいです。

ひとがたくさん出演していたのに、まるで誰も出てこない映画のようでした。
それが孤独、というものかもしれません。

投稿者 metalx : 10:41 | コメント (0) | トラックバック

2009年10月13日

映画『Precious: Based on the Novel Push by Sapphire』

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今年の賞レースで台風の目と言われているアメリカ映画。
既に、サンダンス、トロントで高い評価を受けている。

スラム育ち/16歳で読み書き不可/父親からは性的暴行を受け続け
2人目の子どもを妊娠/母親はそれもあり娘に虐待を続ける
/学校や近所でも迫害を受ける/過食症で極度の肥満・・・
文字にして列挙すると、なんとも凄まじい環境の黒人少女が
親身になって自分を支えてくれる先生と出会ったことで、人生を切り開く物語。

日本人では想像すら難しい、悲惨な境遇。
少なくともアメリカの低所得の黒人社会をはじめ、現実に存在するであろう世界。

骨太なドラマに今から期待大です。

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2009年10月12日

映画『この自由な世界で』

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ケン・ローチ監督による社会派ドラマ。
派遣業の会社で働いていた女性がセクハラに抵抗したため退社させられ、
一念発起ルームメイトの女性と派遣業の会社を起業する。
それまでの人脈をつたい奮闘するも、なかなか厳しい社会情勢の中
彼女は禁断の果実である、不法移民の雇用に手を付け始める。

経営が軌道に乗る中で、不当に利益をピンハネして労働者に還元しなくなったり
ビザを持たない不法移民を自分の都合で当局に密告するなど、
彼女はどんどん人としての大事な部分を失っていく。

女性の社会進出、非正規雇用問題など、まさに今の日本の情勢と
オーヴァーラップする部分が多く考えさせられた。
国は今後、雇用の安定化についてどういった対策をとるのだろうか。
安易な規制緩和が産んだ、貧富の偏りは国家レベルで是正しなければ
更なる深刻な状況を産むだろう。

監督の過剰さの無い演出が、さらに物語を骨太でリアルに見せている。

投稿者 metalx : 14:52 | コメント (0) | トラックバック

2009年09月23日

映画『プール』

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いやぁ、基子はここまで来たんだなぁ、と感慨深げに見てました。
おだやかな時間。小林聡美ともたいまさこは本当に演技をしているように見えません。
例えるなら空気。彼女たちが産み出す空気を胸いっぱいに吸い込みにいくような映画。

『めがね』同様、ミニマムな台詞まわしで登場人物の背景はほとんど語られません。
唯一、伽奈演じるさよが棒読みで(笑)少し説明的に語りますが、ほとんど必要ありません。
タイ人の子役の子がめっちゃかわいい。犬猫大ブタ(笑)もかわいい。

いうなれば、人生のかけらを見てもういっぽうにあるものを想像する、といった感じでしょうか。
そんな映画でした。

投稿者 metalx : 17:02 | コメント (0) | トラックバック

映画『アフター・ウェディング』

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デンマークの女流監督スザンヌ・ビアによる作品。
彼女の映画はDVDでいくつか見ましたが、この映画が一番胸に響きました。
インドでスラムの子供たちのために孤児院や学校を運営しようとする主人公が、
資金調達のために祖国に帰ったところ思わぬ運命のいたずらに出会う。

映画ならではな運命の巡り合わせを、嫌み無く折り込み展開していくドラマがお見事。
タイトルから安っぽい恋愛ものかと想像してしまいそうだが(ちなみに原題の和訳ママ)
非常に良くできた家族の物語だった。
俳優陣の演技も素晴らしく、この監督特有の顔や体の部位をアップでとらえる演出も
効果的に機能している。

アメリカ映画とはまた違う家族のドラマが描かれていて、監督の手腕が光るいい作品だった。

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2009年09月09日

ドラマ『その木戸を通って』

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市川崑 晩年のテレビドラマ。山本周五郎 原作。
ファンタジーな内容なので、ストーリーの詳細を詰めるよりは
美しい画面に酔ってふんわりして観る見方が合っていると思う。

市川崑らしい実験的なつくりと、隅々にまで気を配られたセット。
そして脇役の俳優陣の素晴らしい演技。
とりわけ岸田今日子、井川比佐志、フランキー堺の人間味溢れる演技が印象的です。
まさに名優。


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2009年08月24日

映画『歩いても 歩いても』

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DVDで観ました。いい映画ですね。
淡々としていて大きな事件が起こるのではないですが、
日本人の心の原風景をさらりと描いたような作品でした。

母親と娘の台所でのやりとり。
父親と息子の不器用な会話。

どこにでもいる家族たちの、何気ないやりとりの中で
家族の抱える色々な問題を少しずつ浮き立たせる。
もちろん、それらは劇的に解決するわけでなく映画は終わる。

でも、人生ってそんなもんですよね。
抱えた問題がすんなり解決するわけでなく、それに寄り添って生きていく。

家族のあり方、いろいろ考えさせられます。
うっとうしいけど、いとおしい。
若輩の自分が言うのもおこがましいですが、それが家族というものかもしれません。

年齢を重ねるほど、胸にしんわり染みてくる映画です。

p.s.
8/29からアメリカでも公開されるようですね。
いかにも日本的なこの映画を海外の人はどう観るのでしょうか。
楽しみですね。

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2009年08月17日

映画『ディアドクター』

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公開から少し経ちましたが、やっと観れました。

西川監督は人のこころの揺らぎを描くのが上手い。
ともすれば、言葉にするのも難しい感情を見事に表現している。

この作品は、笑福亭鶴瓶をキャスティングしたところが白眉でしょう。
扱う材々は過疎地の深刻な医師不足や、終末治療など結構重いテーマのはずですが
彼が画面に現れるとほんわかした笑いに包まれます。
完成されたキャラクター。それが映画でも見事な効果を与えています。
大女優、八千草薫の存在感溢れる演技も素晴らしい。

人間、生きていると辛いことがたくさんあります。
それはみな同じ。
ただ、人生を悲観的に生きるか楽観的に生きるかで、
生きた人生そのものが違う彩りになるような気がします。

そんな嘘は、罪でしょうか?

鑑賞後に余韻に浸れる、いい映画でした。

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2009年07月09日

おい、青空侍。

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簾姫もお又のおじさんも幸せだったよな。
齢取るとそう思う。

添い遂げられなかったことよりも
それほどまでに想いあえるひとに出会えたこと。

そのことのほうが幸せだよ。


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2009年06月20日

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦』

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いや、もうこれは・・・

子供アニメとかクレヨンしんちゃんとかではなく、
間違いなく映画史に残る傑作のひとつでしょう。

身分の差を隔てて、お互い胸の内に秘めた想い。
主君のために命を捨てることが本懐の武士。

封建の世において、不器用に生きざるを得なかったひとたちの
それでいて己が意志に殉じて生きた様が見事に描かれている。

綿密に時代考証を調べて描かれた演出。
巧みな伏線でいてわかりやすい物語。
しんのすけのギャグは控えめだけど、要所ではやっぱり
笑わせてくれる。

最後の終わり方を含めて、芸術的な完成度。
名作中の名作。

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2009年06月16日

映画『空気人形』

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今、いちばん観たい映画。
是枝裕和監督、ペ・ドゥナ主演。秋公開です。

公式サイトで予告篇がアップされてました
初めて気づいたのが、なんと音楽がWorld's End Girlfriend。
おおっと、ナイスチョイス。
映画の世界観にすごくマッチしてそう。いいセンスしてるなぁ、是枝監督。

もう、期待値100%です。

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2009年06月15日

映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』

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いやー泣いた。笑った。名作の名に違わぬ素晴らしい作品ですね。

「20世紀少年」に通じるSFサスペンスなモチーフ、宮崎アニメをはじめ名作への
オマージュをふんだんに盛り込んだ演出、良く描けたシナリオ。
クレヨンしんちゃんと侮るなかれ、いや、侮ってまんまとハメられて観るべし。

ひろしが大人に戻るシーンはやっぱりうるうるしました。
そう、何気ない日々こそが宝物なんですよね。

そして大傑作の誉れ高い「アッパレ!戦国大合戦」も、これから観るので楽しみです。
これもまた半端ない傑作らしいですね。

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2009年05月17日

もし、女に生まれ変わったら

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ハピネス三茶に住みたい。

あ、失礼。
今、「すいか」にハマってます。

小林聡美主演、「野ブタ」でおなじみ木皿泉脚本によるTVドラマ。
「かもめ食堂」や「めがね」の原案になったと言われている。

三軒茶屋のまかない付下宿屋「ハピネス三茶」を舞台に、
そこの住人たちの人間模様を描いています。

シットコムの名手の木皿脚本らしい、絶妙なテンポのオフビートコメディ。
ときおり挟まれる人生の機微を感じさせる台詞に、ほろっときます。

主演の小林聡美やともさかりえの演技も素晴らしいけど、
浅丘ルリ子、高橋克実、小泉今日子、白石加代子といった脇役陣もすてき。
もちろん、もたいさんや片桐さん、光石さんといったおなじみのメンツも
物語に華(?)を添えます。

放映当時はあまり視聴率は良くなかったが、後に高く評価されたらしい。
この内容なら当然です。

日本のTVドラマのDVDなんてとても買う気になれないけど、
これは手元に置いておいて、時々ふっと見たくなるような
大切な思い出のアルバムみたいな作品。

後、なにげに衣装かわいいんだよねー。

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2009年03月30日

映画『U23D』

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いや、ほんと素晴らしかった。

観たのが新宿バルト9という都内屈指の音響設備の映画館だったこと、
比較的3Dの表現が成功していたこと、インタビューなんかを
挟まないライブ感を重視した編集だったことなどにも
関係したかもしれないけど、
何よりU2のパフォーマンスが感動的だった。

1曲めの「Vertigo」でいきなり感極まって泣きそうになった(笑)
そこは耐えたんだけど、「Bloody Sunday」や
「Where the streets have no name」ではこら切れずに涙が出た。
たった4人が奏でる音楽が国や言語を超えて
これだけの人のこころを動かすのかと思うと、音楽の素晴らしさを
あらためて実感した。

思えばこの人たちは30年も前からLove & Peaceを歌っていたんだよな。
これだけU2の音楽が愛されて支持されているのに、
紛争や犯罪が無くならないのは悲しいと思った。
でも、それと同時に自分がやっているベジやエコ、
これからやろうと思っているチャリティはしっかり続けていこうと思った。

これで¥2,000なんて安すぎる。いや、金額じゃ計れない価値があった。
まさにプライスレス。

まだの方はせひ。

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2009年01月06日

映画『シークレット・サンシャイン』

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夫を事故でなくした女性が、失意の中息子と夫のふるさとに移り住む。
穏やかな田舎で自分たちの暮らしを取り戻そうとした矢先、無情にも女性を襲う不幸。
こころの平安を失った女性がたどる、苦悩と再生の物語。

名作「オアシス」の監督と、「ユア・マイ・サンシャイン」で枯れるほど涙を
搾り取った(笑)チョン・ドヨン、共演に名優ソン・ガンホ。
鉄壁の布陣で個人的にかなり期待した作品だった。

近年めずらしく、観るのが大変苦痛な映画だった。

主人公の女性に全く感情移入できなかった。
事件が起こる前も、起こってこころのバランスを失ってからも、
とにかく終始自己中心的でお前はいったい何様だと思った。

確かに悲劇に見舞われたかもしれないが、人は多かれ少なかれ
つらい経験をしながらもがんばって生きている。
別にお前一人が悲劇の主人公じゃねーだろ。

まわりのひとの心遣いをありがたいと思わず、仇で返す女。
しかも自分に悪意があるとも思っておらず、ましてや詫びることもない。

周りの全ての人を傷つける権利がお前にあるのか。
まったく何様のつもりだ。

観ていて大変イライラした。

チョン・ドヨンの演技は素晴らしく、女性の感情の移り変わりを
少ないせりふで見事に表現している。

脚本がひどい。名作「オアシス」の監督なのにどうしたのだろう。

「主演女優賞」であって「作品賞」でも「監督賞」でもないのがよくわかる。
素晴らしい演技は見れたが、作品は凡庸以下だった。残念。

投稿者 metalx : 18:48 | コメント (0) | トラックバック

映画『ファニーゲームU.S.A.』

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閑静な別荘地で余暇をすごす幸せな家族が、突然現れた2人の若者の
理由のない暴力で追い詰められていく不条理映画。

個人的には面白かった。
知人は「理不尽な暴力に不愉快になった」と言っていたが、そう思わなかった。
むしろ被害者たちがイライラ要素をふんだんに持っているので、
ある種しかたねーなとすら思ったぐらい。

監督は「暴力をかっこよく演出する映画に対するアンチテーゼ」などと
うそぶいていたが、それは建前だと思う。
この監督は絶対性格悪いはず(笑)。

被害者の家族の描き方が、すでに悪意がある。

高級車で自家用ヨットをひいて登場する裕福な家族。
カーステレオでオペラ歌手当てゲームをして、高尚な趣味をうかがわせる。

広大な敷地の別荘で、高級クラブでゴルフ。立派な大型犬も飼っている。

しかし犬が苦手な隣人の使いが来ても、うるさく吠え立てる犬をしかりつけることもなく、
卵を借りに来た使いが2度落として卵を割ると、とたんに不機嫌になり追い返す。

途中からは何もできないダメ夫、イラちで度量が狭いわりに自己中で服脱がされたぐらいで
メソメソ泣くような中年嫁、キャーキャー金切り声がうるさいガキ、やかましく吠えて
飼い主の言うことを全くきかないバカ犬。

もう、死んでいいよ(笑)

これじゃあ家人に感情移入できない。
あきらかに暴力肯定のほうにシフトおいてんじゃん。

全く同じアングルというオリジナルも面白そう。

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2008年11月17日

映画『BOY A』

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重犯罪を犯し、14年の刑期を終え出所した元「少年A」の物語。

前評判どおりの大げさなところのない丁寧なつくりのドラマで、
まるで細かいガラスの破片を裸足で踏むような、こころに突き刺さる映画だった。

内容に触れるとネタバレになってしまうので控えるが、
「エレファント」の犯人の子が刑期を終えて釈放された、その後の話のようにも思えた。

主演のアンドリュー・ガーフィールドはまだまだ有名な俳優ではないが、
今作の瑞々しい演技で今後をおおいに期待させる俳優の一人になった。

まだご覧になっていない人はぜひ。

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2008年09月09日

映画『ぐるりのこと。』

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いやぁ、よかった。
映画館で泣くと、なんかみっともないから我慢していたんだけど
つい涙がぽろっと流れた。


どこにでもいるような夫婦の、10年間のものがたり。

やさしいけど定職についていない夫のカナオ。
しっかりしていて計画好きの妻の翔子。
そんなふたりの生活は、翔子が身ごもった子を流産してから
少しずつバランスを崩し始める。

こころのバランスを崩していく翔子を、やさしく見つめるカナオ。
ふたりで手をとって立ち直っていくさまにおもわず涙が出た。

主演ふたりの演技が絶妙で、芝居をしていない芝居が素晴らしい。
少ないセリフまわしでも、ふたりの表情やしぐさが雄弁に物語る。
本編に登場しない学生時代のふたりを、わざわざワークショップして
演じて役作りしたらしい。

監督の手腕も素晴らしい。
抑えた演出なのに、登場人物のこころのうつりかわりを見事に描写している。

鑑賞後の自分の顔が優しくなっているのがわかった。

ポニョだのスカイクロラだのが国際映画祭で話題になっていたが
名前だけでとうのたった監督の内容に乏しい映画を取り上げるぐらいなら、
日本にはこんな素晴らしい映画があるんですよ、と世界に言いたい。


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2008年08月25日

映画『百万円と苦虫女』

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困ったときに苦虫をかんだ様な笑顔をする21の鈴子が、
ある事件をきっかけに自分探しの旅に出る物語。

流れついた土地で100万円を貯めたら、引越し。
これを繰り返して各地を転々とする鈴子。

なんだかいけてなくて、ネガなのが運の悪さも呼び込むのか
たどり着いた土地でドタバタに巻き込まれる鈴子。

なんだけど、森山未來が出てきてからは映画の雰囲気が変わる。
蒼井優と森山未來。めちゃめちゃ絵になるふたり。

やっぱ実力のある俳優さんは違うなぁ。

プランターに植えられた葱の前で、劇中で初めて笑顔みせる鈴子が
なんだかたまらなくキュートでした。

よくある若い子の自分探しの映画なんだけど、脚本や演出が丁寧なのと
最近の邦画にありがちな、ノウミソが足りないような悪ふざけや
現実味のない設定がなくて、すっと感情移入できる映画でした。

鈴子のおとうと役の子や(いい味出してる)、ピエール瀧など脇役もいい感じ。
鑑賞後感が爽やかな映画でした。

やっぱ蒼井優ちゃんはいいなぁ。今のところ彼女の映画ははずれなしです。

投稿者 metalx : 12:49 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月22日

映画『ラストデイズ』

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「エレファント」のガス・ヴァン・サント監督の新作、「ラスト・デイズ」を観てきました。
この映画はロック・バンド、ニルヴァーナの故カート・コバーンにインスパイアされて
つくられたフィクション映画で、カートが自殺死体で発見された前の2日間を
監督なりのイメージで映画にしたものです。

カートが発見されたときは、ドラッグの厚生施設から脱走して
行方不明になっていたので、死の真相を知るものは誰もいません。
状況により自殺、と判断されただけです。

映画そのものは、淡々と主人公・ブレイクの姿を捉えるに徹し、
極力物語性を排したつくりになっており、
どうみても狂人にしか見えないブレイクがフラフラ徘徊しながら
意味の無いことをするのが続く・・・と一般受けするとは思えない内容(笑)。

そして物語の結末は周知のとおりの結果となるのですが、
孤高のロック・スターの最期にどれだけ感情移入できるのかが
この映画の評価の分かれ目です。

僕はニルヴァーナのリアルタイム世代で、カートの自殺に少なからず
衝撃を受けた人間なので、この映画は公開を心待ちにしていました。
感想は・・・なんとも言葉にしがたいですね。
「エレファント」も心が痛くなる映画だったけど、これも痛い。

東京では渋谷の一館だけの上映ということもあって、初日の初回、
2回目ともいっぱいでした。
客層は男性:女性の比率が7:3ぐらい、おそらく彼氏に連れられてきた
女性がほとんどだったと思います。あきらかに僕と同世代の男性が多かった。
みんなカートの死についてはいろいろ思うところがあったんだなぁ、と思いました。

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2006年02月22日

菊花の香り

韓国映画の「菊花の香り」DVDで観ました。
ちょっと前の映画なんだけど、泣きたくてレンタル。


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___________泣きました(笑)

主人公の男の子が、ひたすら一途に想い続ける姿に涙。
よく恋愛映画を観ていて思うんですが、たとえ受け入れられなくても
ひたすらまっすぐに一人の人をおもうのってすごいなぁって。
受け入れられないと、すごくすごく辛いのにね。
でも逃げないで、痛みも受け入れた上で想いを貫く。一歩間違えばストーカーだよね(笑)

想い届いて、自分のお母さんに彼女を紹介するんですが、そのときのお母さんの言葉に涙。
辛い過去を背負った彼女に、同情でもなく力強い言葉ではっきりと意思を問い、
そして暖かい言葉で息子との結婚を認める。ドラマなんですが、お母さんの深い愛情を感じました。

韓国映画は登場人物が等身大の人間像なので、感情移入しやすくて好きです☆

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2006年02月03日

すごい・・・

某ホラー映画の初日イベントで、ホラーメイクしたスタッフ。

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まじ恐いよ。メイクされた方も有名なアーティストさんなので、超本格的。
つーか生で間近に見るとすごいわ。彼と女の子のスタッフももう一人メイクしました。
この2人で劇場練り歩き。不意に見てビビる客(笑)。ひとりマンガみたいなマジ驚きの女の子いた(笑)。

ちっちゃい子供が以外に興味示して、最後に手を振ったのがほのぼのでした。
休憩中に2人がタバコ吸いながら談笑してる絵がウケた。

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2006年01月21日

四月の雪

今頃見んなて(笑)
ホ・ジノ監督作品はすごく大好きで、「八月のクリスマス」「春の日は過ぎ行く」と両方ともお気に入りなので、ヨン様フィーバーが落ち着いてから観ようと思ってました。

韓流ファンの期待を裏切り、ホ・ジノ作品ファンの期待を裏切らないいい映画でした。
この監督は韓国の文化や風土をさりげなく劇中に取り込み、繊細な演出で男女の微妙な感情を表現できる希有な人です。
ストーリーの概略は知っていたけど、スムーズに物語に入れて感情移入できました。
俳優も良かったね。ソン・イェジンはすごくきれい。ヨン様も良かった。押さえ気味の演技で罪悪感を覚えつつ彼女に惹かれてゆく気持ちが伝わって来た。

まだ観ていない人は、韓流とか気にしないでぜひ観てください。韓流ファンのためじゃなく、良質な映画のファンのための作品です。

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2004年11月01日

生・ハンクス

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東京国際映画祭のクロージングイベントに行ってきました。
トム・ハンクスが舞台挨拶をしてましたがさすが!ハリウッドスター!ユーモアを交えたサービス精神溢れる舞台挨拶に会場がホット!ホット!プロのお仕事ですな。

さて本題の映画「ターミナル」ですが、スピルバーグ×トム・ハンクスらしいほのぼのヒューマン・ドラマになっており、家族連れなんかに好アピールなマターリ映画になっております。12月公開なんで忙しい時期の息抜きなんかにいかかでしょーか?

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