2006.08.23 | 旅をしよう
フィリピン:疑心暗鬼に
1997年3月のタイ・フィリピンの一人旅。
フィリピン二日目の日記から。(前回)
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なんとなく「Japanese」と答えることがリスクに思えたから、つい「Kerean」と言ってしまったわけだが、そうすると「おー、韓国人か。僕の妹は看護婦をしていて来月韓国に留学するんだ。ちょっと韓国について教えてくれないか」と言ってきた。とっさに「Korean」と答えたことに後悔したけど、おそらく「Japanese」と答えても一緒だったはず。
2・3質問があって適当に答えた後、「食事でもどうだ。僕がおごるから。すぐにレストランがあるから。」と言ってきた。うさんくさいとは思いながらも無下に断れない俺。先に歩くサッカーボールを持ったお兄さんの後を付いて歩く。何とか本物か偽物か見分ける方法はないか…。と悩んでこう言った。
「写真撮らしてよ。」
もし悪人だったら証拠に残ることは嫌なはず。きっと断るはず。
しかし回答は「OK!」。
むむむ…。とりあえず写真を撮ってまた歩き始めた。
リサールパーク内にあるレストランの入り口まで来た。どうしよう…。
「あ、やっぱり止めときます。時間がないんだった。ごめんなさい!」
ストレート過ぎる断り方で無理矢理逃げた。本当の親切さを断ってしまったかもしれないとも思いながらも、警戒するにこしたことはない。少し走ってちょっと離れたところへ移動した。芝生を囲むのんびりした雰囲気の場所にぽつりぽつりといろんな人が佇んでいる。
♪カランカラン
白髪のおばさんが手持ちの鐘を鳴らした。
どういう意味があるんだろう?
ちょっと歩きだすとまた♪カランカラン、と音を鳴らした。
おばさんの方を見ると、俺の方を見ている気がした。周りの人を見ても同じように俺を見ている気がする。みんなの目が悪人の目に見えた。「♪カランカラン」という音が、「カモが来たぞ〜〜」という合図に聞こえる。すっかり疑心暗鬼になってしまっている。
(つづく)
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