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2006年12月20日 | 日陰の本棚

【ロリータ】   ナボコフ著/若島正訳

友達がナボコフが大好きで。
名前は聞いたことあるけど読んだことなかったんです。
「ロリータ」。
タイトルはきいたことありますよね。
なんか、少女愛のはなしでしょ?
ロリコンの語源になったとかなんとか?
くらいのレベルだったんですが。

ついに読みましたぞ。
この11月に出たばかりの新訳「ロリータ」。
若島正という人の訳なのですが
めっちゃめちゃめちゃおもしろい。
はらはらどきどき、爆笑、激怒の連続。
こんなにぐるんぐるんふりまわしてくれるストーリーもない。

はあはあ大汗かきながら読み終えました。
そして、砂浜を走りながら
「ハンバートのバッカヤロー!」と叫びつつ大笑いしたい気分に。

ハンサムオヤジな作家・ハンバートが
下宿先のオーナーの娘・ロリータちゃんに
恋をしてしまうおはなし。
まあそのお年で純情ねえがんばってねえと
ハンバートにやや肩入れしながら読み始めたのですが。
純情な少年のこころを持ったオヤジの
切ない恋物語と勘違いしたあたしがバカでした。

読み進む内にハンバートにマジギレ。
やり口が完全に老練なオヤジ。
やり口がまったくもってキタナイ。
で、そんな手練手管の鬼のオヤジと互角にやり合う
ナチュラル・小悪魔ロリータちゃん。
この対決がすごい。
ゴジラVSメカゴジラか、
はたまた座頭一VS椿三十郎か

いろいろあってうまい具合にロリータちゃんの親族も死んで、
ついにハンバートはロリータちゃんと2人、
アメリカ縦断の旅に出るんですが。
ロリータちゃんの気をひきたいがために
各地で観光名所をめぐるんだけど
彼女はそんなものにぜんぜん興味ナシ。
だってティーンな女の子だもん。
ニキビヅラの男の子やジャンキーな食べ物に興味津々なんだもん。
ロリータちゃんを必死につなぎとめようとするハンバート。
そのスレチガイにちょっぴり同情。
でも、つれなくされてもどんな手を使っても執着するオヤジに
怒りをとおりこして、恐怖。

このオヤジ、ラストでとんでもないことをやらかすんですが、
もうここまでくるとスタンディング・オベーションです。

ロード・ノベル+ミステリー+ラブストーリー+コメディなどなど
いろんな要素がぐちゃっとびったり組み合わさった傑作。
お正月にぜひぜひ。
「東京タワー」もぶっちぎりです。

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